この記事を読んでいるあなたは
- 麻雀のイカサマにはどのようなものがあるのか知りたい
- 麻雀のイカサマ技を使ってみたい
- 麻雀でイカサマをするとどうなるのか知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、現代麻雀におけるイカサマ技の扱いと種類についてお伝えしていきます。
手積みでのみ可能なものと、自動卓やネット麻雀でできるものを分けて解説していきますので、参考にしてください。
麻雀のイカサマとは
麻雀を題材にしたドラマや漫画では度々見られる、イカサマ行為。
メディアの中の人物は当たり前のようにおこなっていますが、実際にイカサマ行為をすると、どのような扱いを受けるのでしょうか?
一般的には「不正行為」
戦後の昭和、まだ麻雀がギャンブルとしての意味合いを強く持っていた時代では、イカサマは当たり前におこわれていました。
ルール違反ではあるものの、「見抜けなかったほうが間抜けである」という考えが主流だったのですね。
しかし、現代ではイカサマは完全なる不正行為。
ゲームの公正さを欠くとして、一般的なマナー違反・ルール違反よりも厳しく取り締まられています。
「知的競技としての麻雀を広めよう」として、賭け麻雀を減らす動きがあるくらいですから、当然のことと言えますね。
イカサマ技で有名な2人の雀士
麻雀界には、イカサマ技で有名な2人の雀士がいます。小島武夫と桜井章一です。
小島武夫
出典:http://www.ron2.jp/pro_profile.html?id=4
小島武夫は、日本プロ麻雀連盟初代会長だった人物です。
雀荘従業員として働く中でイカサマに詳しくなり、たびたびイカサマ師を捕まえていた、という経歴があります。
その経歴を生かして、イカサマ対策のビデオも販売されています。
神業的なイカサマ技が多数収録されているので、興味がある人は見てみてください。
桜井章一
出典:http://www.jankiryu.com/jankikai/
桜井章一は、「雀鬼」と呼ばれる伝説の雀士です。
裏社会で生きていた人物で、ヤクザなどが関わる高レート麻雀で、代打ちを担っていました。
当然のようにイカサマ技にも精通しており、麻雀という運要素が強いゲームで、20年間の無敗記録を所持。
その記録は破られること無く、無敗のまま裏社会から足を洗いました。
現在は、雀鬼流麻雀を教える道場「雀鬼会」で、雀士の育成に携わっています。
フリー雀荘でイカサマを使うのはおすすめしない
フリー雀荘でのイカサマは、重大なマナー違反です。
中にはイカサマをする人もいますが、バレた時点で罰則は免れません。
出入り禁止になるだけではなく、同席した客と口論の末殴り合いに発展…という可能性もありえます。
興味本位でやらないようにしましょう。
仲間内で賭け金が発生しない際におこなうか、あらかじめイカサマありのルールを定めておくなどのトラブル対策が必須です。
手積み麻雀のイカサマ技
不正行為とはいえ、イカサマにはロマンがあるのも事実です。
漫画の主人公のように、華麗にイカサマ技を披露して高得点を叩き出してみたいという人もいるでしょう。
ここからは、代表的なイカサマ技を複数紹介していきます。
まずは、昔ながらの手積み麻雀でおこなえる技を3つ紹介します。
元禄積み
最初に紹介するのは、「元禄積み」です。
これは、ツモで自分に有利な牌が回ってくるように、並びを考えながら山を積むイカサマ技です。
積み込み系と呼ばれるイカサマ技の一種ですね。
似た技に「爆弾」がありますが、爆弾は配牌で取ってくる部分に有効牌を仕込むため、サイコロの技術も必要になってきます。
その点、元禄積みは、サイコロの目に左右されずに有効牌を積むことができるのがメリットです。
ツモ牌は、配牌と違って席順で決まっているため、誤って他の人に良い牌が流れてしまう危険性がありません。
仕込む場所は以下のとおりです。
- 東家なら、上段・内側
- 南家なら、下段・内側
- 西家なら、上段・外側
- 北家なら、下段・外側
※内側:左右から数えて「偶数」の牌、外側:左右から数えて「奇数」の牌
燕返し
燕返しは、天和を作るためのイカサマ技です。
天和とは、配牌の時点でアガリ形ができあがっていた場合につく役満です。
完全なる運任せのため、出現率が非常に低いのですが、イカサマを使えば誰でも天和が出せてしまいます。
- まず、自分の前にある山に、アガリ形を作って仕込んでおきます。
このとき、下段の左寄せ14枚にアガリ形を仕込むのがポイントです。 - 次に、隙を見て、牌山の上の段すべてと下の段の3枚を持ち上げ、自身の手牌に重ねます。
- 作った山を自分の目の前に出し、下段に仕込んだアガリ形14枚を手牌として取ってくれば完成です。
点棒さらい
牌を使ったイカサマ技ではないのですが、初心者にもできるテクニックいらずの技ですので紹介します。
その名も点棒さらい。
名前のまま、隙をついて他家の点棒を抜き取る技です。
卓上に意識が向いているタイミングを狙えば、意外とバレません。
何本も取ってくると、現場を撮られる危険性が高まるので、1万点棒1本などにしておくのがおすすめです
点数計算の際にバレること前提のイカサマ技ですので、現行犯で指摘されなければセーフのイカサマ麻雀、というルール内で実行するのが良いでしょう。
全自動麻雀卓でもできるイカサマ技
つづいて、全自動卓でもできるイカサマ技を5つ紹介します。
握り込み
握り込みは、牌をツモる際におこなう、すり替え系のイカサマ技の一種です。
手牌の中から不要な牌を1枚、手のひらに忍ばせておいて、忍ばせた牌と山の牌2枚をすり替えます。
不要な牌を捨てて新しい牌を2枚ツモれるため、テンパイが早くなります。
この方法だと、入れ替え時にバレなければ多牌チョンボになることがありません。
また、牌を余分にツモって、手に握り込んで隠すイカサマ技のことを、握り込みと呼ぶ人もいます。
こちらは、ツモるときに、3枚同時にツモります。
偶数だと山の形が変わってしまうため、奇数ツモるのがポイントです。
2牌以上の多牌になるため、役の切り替えもしやすく、非常に手が早くなります。
手に握っている牌の生かし方は、下記の2つ。
- 不要な牌1枚を隠したまま、ツモ和了
- 必要な牌1枚を握り込んでリーチ後、握り込んだ牌とツモ牌を入れ替えて一発ツモ
後者の方法では、通常は運任せの役「一発」が必ずつくのがおいしいですね。
余った不要な牌は、服の中などに隠しておきましょう。
ぶっこ抜き
ぶっこ抜きは、別名「左手芸」と呼ばれるイカサマ技です。
抜き技の一種で、山の端の牌2枚(1トン)と、手牌の中の不要な牌2枚を入れ替えます。
詳しい手順は以下のとおりです。
- 山の一番左側から牌を2枚取る
- 手牌の中の不要な2枚を山の一番右側につける
- 右寄りになってしまった山を、少し左に寄せて整える
おすすめは、理牌中。他家も自牌に夢中なため、隙をつきやすいです。
山に触れても、「山のズレを直している」と思わせやすいタイミングでもあります。
積み込み系のイカサマと合わせるのが主流でしたが、全自動卓で何が積まれているかわからない状態でおこなっても、非常に強力です。
河拾い
河拾いは、その名の通り、他家の河から欲しい牌を取ってきてしまうイカサマ技です。
自分の不要牌を手に忍ばせておき、他家の河にある必要牌と入れ替えます。
または、ツモのときにツモ牌と河の牌を入れ替えます。
自分がテンパイするためと、他家をフリテンにするため、どちらにも使える技です。
序盤で捨てた牌は忘れやすいため、不思議に思われても「記憶にないだけで自分が捨てたのかな?」という状態に陥りやすい技です。
ただ、普通他家の河に手を置くことはないので、よほど隙をつくか、スピーディーにおこなわないと、動きでバレてしまいます。
ガン牌
ガン牌は、あらかじめ牌に傷をつけておき、裏から見てどの牌かを判別できるようにするイカサマ技です。
極端な話、傷の付け方を複数用意することで、すべての牌を見分けることも可能です。
前準備と記憶力が必要なタイプのイカサマですね。
ただし、故意に印をつけたことがバレた場合は、確実に不正行為としてみなされ、対戦結果の無効化は免れないでしょう。
また、対局前に傷がバレた場合は、新しい牌に替えられてしまいます。
実行に移すまでが難しいイカサマですね。
コンビ打ち
コンビ打ちは、仲間と協力しておこなうイカサマ技です。
通し、ローズ、などとも呼ばれます。
仲間内で前もってサインを決めておき、助け合いながら対局に臨みます。
教え合う内容は、持っている牌、欲しい牌、手の進み具合など。
卓についている者同士がおこなう場合もあれば、観戦者が対局者にサインを送る場合もあります。
フリー雀荘で、友達同士を同じ卓につけなかったり、観戦者のおしゃべりを禁止していたりするのは、コンビ技を防ぐためなのです。
ネット麻雀のイカサマ技
ネット麻雀にもイカサマは存在します。
通報されればアプリの利用停止、過去データの消去などの対策が取られるケースが多いです。
賭け金があるわけでもないので、デメリットのほうが目立ちますが、一定数おこなう人がいるのも事実。
使えるかどうかは別として、代表的なイカサマ技を2つ紹介します。
コンビ打ち
リアル麻雀でもあった「コンビ打ち」は、ネット麻雀でも可能です。
メッセンジャーアプリを使って友達とおこなうパターンと、IDを2つ用意して1人でおこなうパターンがあります。
いずれにせよ、4人中2人がグルという状況ですね。
通話しながらの対局ができるため、実際の卓を囲む場合よりコンビ打ちがしやすいです。
1人でおこなう方法は、忙しいですが、端末を並べて交互に操作すればやれないことはありません。
情報交換がいらないので、ラグが生じることなくコンビ打ちできるのが利点ですね。
観戦モードの不正利用
リアルタイムでの観戦モードが用意されているゲームでのみ、おこなえるイカサマ技です。
コンビ打ちと似ていますが、アカウントIDと端末を2つ用意し、片方で対戦を、片方で観戦をします。
観戦モードの端末では、対戦者全員の手牌が見えた状態になり、有利に立ち回ることができる、というわけです。
イカサマ麻雀が楽しめるゲームも
イカサマをやってみたいと思っても、フリー雀荘で禁止されている以上、麻雀仲間がいない人には披露の場がありませんよね。
また、実際の牌でおこなうイカサマ技は、テクニックや記憶力も必要になってくるため、一朝一夕には試せません。
その点、ゲームであれば安全かつかんたんにイカサマ技が披露できます。
「イカサマがやってみたい」「イカサマを披露することにロマンを感じる」という人は、ゲームでイカサマ麻雀をしてみましょう。
イカサマ麻雀を楽しめるゲームでは、PSの「イカサマ麻雀」、セガサターンの「アイドル雀士スーチーパイ」シリーズが代表的です。
また、純粋なイカサマ技ではありませんが、異能系ジャンルもおすすめです。
まさしく漫画でしか見られないような、チート級の技が数多く登場します。
異能系麻雀ゲームでは、PSVitaの「咲-Saki-全国編Plus」、パソコンソフトの「東方幻想麻雀 4N」、PS2の「兎 -野生の闘牌- ~山城麻雀編~」などが販売されています。
イカサマ技は現代麻雀では不正行為
黙認されていた時代もあったイカサマ技ですが、現代では不正行為として、実行が禁止されています。
フリー雀荘でおこなうと、出禁扱いや他の客とのトラブルに発展しますので、絶対におこなわないようにしましょう。
どうしてもイカサマ麻雀がやってみたい場合には、
- 麻雀仲間と「イカサマありルール」で対局する
- イカサマ麻雀が機能に組み込まれているゲームで遊ぶ、
といった方法がおすすめです。