数え役満とは?成立条件や作り方のコツを実例つきで解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 数え役満とはなにか知りたい
  • 通常の役満との違いが知りたい
  • 作り方の例を見たい

上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀の「数え役満」についてお伝えしていきます。

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数え役満とは

はじめに、数え役満のルールと、役満との違いについて解説していきます。

13翻以上で役満と同じ点数がもらえるルール

数え役満とは、13翻以上の役が重なった場合に、役満と同じ点数がもらえるルールです。

麻雀では、基本的には符と翻という2つの要素をかけ合わせて点数が決まります。
「〇〇の役でアガったから、何点」とは表せないのですね。
同じ1翻であっても、符が変われば、点数は1,000点にもなるし2,000点にもなります。

しかし、役を重ねていくと、翻によって一律の点数に固定されます。

条件子の点数親の点数
満貫5翻8,00012,000
跳満6、7翻12,00018,000
倍満8、9、10翻16,00024,000
三倍満11翻以上24,00036,000
役満役満でアガる32,00048,000

その頂点にあるのが「役満」なのですが、満貫~三倍満は翻数が条件になっているのに比べ、役満は特定の役でアガることが条件となっています。

役満は、ローカル役を除けば全12種。このいずれかに該当しない限り、11翻以上はいくら積み上げても三倍満止まり、というのが通常です。

しかし、翻を積み上げるというのは、結構な技術と運が必要ですよね。
それこそ、役満と同程度の苦労があります。

「だったら、たくさん役を重ねた場合に、役満と同じだけ点数がもらえても良いのではないか」ということで生まれたルールが、数え役満です。

役満との違いは、達成条件ですね。
役1つで成立するのが役満、役を複数重ねて成立するのが数え役満です。

競技ルールでは採用されないこともある

数え役満は、一般的に広く流通しているルールではありますが、競技麻雀では採用されないケースが多いです。

競技麻雀のルールをいくつか引用してみますね。

【日本プロ麻雀連盟】
1、30符4翻は満貫に切り上げず、子7,700点、親11,600点とする
2、11翻から三倍満、数え役満はなし
3、役満が純粋に重複した場合、ダブル役満、トリプル役満を認める
引用:https://www.ma-jan.or.jp/guide/game_rule.html

【日本プロ麻雀協会】
満貫は次の8種とする。
イ.満貫・・・・・・・・30符以上の六翻・20符以上の七翻
子  8,000点  親 12,000点
ロ.ハネ満・・・・・・・八翻と九翻
子 12,000点  親 18,000点
ハ.倍満・・・・・・・・十~十二翻
子 16,000点  親 24,000点
ニ.三倍満・・・・・・・十三翻以上
子 24,000点  親 36,000点
ホ.四倍満・・・・・・・役満
子 32,000点  親 48,000点
ヘ.八倍満・・・・・・・2倍役満(純粋な役満の複合に限る、以下も同様)
子 64,000点  親 96,000点
ト.十二倍満・・・・・・3倍役満
子 96,000点  親 144,000点
チ.十六倍満・・・・・・4倍役満
子 128,000点  親 192,000点
引用:https://npm2001.com/about_kitei.html

【Mリーグ】
1. 満貫は次の四種とする。(翻数は場ゾロの二翻を含んだもの)
(1) 満貫・・・・・・60符以上の五翻、30符以上の六翻と七翻。散家 8,000点 荘家 12,000点
(2) 跳満・・・・・・20符以上の八翻と九翻 。散家 12,000点 荘家 18,000点
(3) 倍満・・・・・・20符以上の十翻から十二翻 。散家 16,000点 荘家 24,000点
(4) 三倍満・・・・・20符以上の十三翻以上。散家 24,000点 荘家 36,000点
(5) 四倍満・・・・・役満。散家 32,000点 荘家 48,000点
*役満の複合はあり。2つの場合(5)の2倍、3つの場合は(5)の3倍とする。
2. 役満以外の役が複合したアガリ点は、三倍満までを上限とする。
引用:https://m-league.jp/about/

いずれも、役満の点数がもらえるのは純粋な役満(役を揃えた場合)のみ。数え役満は認められていません。

ちなみに、日本プロ麻雀協会とMリーグの満貫~三倍満の達成条件が2翻多いのは、場ゾロを含んでいるからですね。
場ゾロというのは、どのアガリにも無条件で2翻がプラスされる、というものです。

数え役満に達するコツ

数え役満は、通常の役が役満に化ける特殊なルール。
採用されているのであれば、ぜひ狙いたいところですよね。

ここでは、数え役満である13翻に達するコツを3つ、お伝えします。

ドラで翻数を稼ぐ

一番かんたんでわかりやすいのが、ドラで翻数を稼ぐ方法です。

ドラは、持っている枚数分だけ翻数が加算される特別な牌。
カンやリーチで対象の牌が増えていくので、対局の流れによっては非常に乗りやすくなります。

特に、カンの場合は対局中にドラ対象牌がわかるので、運に左右されずに数え役満を確定させられますよ。

門前で複合役を増やす

翻数を稼ぐのであれば、鳴きは禁物です。
というのも、複合役が多いのは、圧倒的に門前だからです。

「鳴いてしまうとリーチがかけられない=裏ドラの可能性を潰してしまう」というのも痛いですね。

満貫クラスであれば別ですが、13翻重ねたいなら鳴きはしない、と覚えておきましょう。

清一色を絡める

役満を除くと、麻雀の役の中で一番高い翻は、清一色(チンイツ)です。
門前で6翻、鳴いたとしても5翻がもらえるので、これを活用しない手はありません。

配牌時に、同色の数牌が多い場合には、積極的に狙っていきましょう。

数え役満の例

つづいて、数え満貫の具体例をお伝えします。
翻で言われるとピンとこなくても、役が見えればイメージを掴めるものです。

ぜひ、数え役満達成のための道しるべとして、お使いください。

立直一発ツモを絡めた数え役満

立直+一発+門前清自摸和で3翻、残り10翻をドラや複合役で担います。

  • 立直+一発+門前清自摸和+七対子+ドラ8
  • 立直+一発+門前清自摸和+平和+純全帯ヤオ九+三色同順+一盃口+ドラ3

で数え役満達成です。

対々和+三暗刻を絡めた数え役満

対々和と三暗刻で4翻、残り9翻をドラや複合役で担います。

  • 対々和+三暗刻+混一色+混老頭+小三元+役牌2
  • 対々和+三暗刻+三槓子+小三元+ダブルリーチ+連風牌+役牌

で数え役満達成です。

立直一発ツモも清一色も絡めず、ドラを使用しない場合、字牌を多く集め、刻子や槓子で揃えていく必要がありますね。

清一色を絡めた数え役満

清一色を絡める場合、門前であれば単体で6翻稼げるため、ドラなし数え役満も現実的です。

  • 清一色+純全帯ヤオ九+平和+二盃口
  • 清一色+対々和+三暗刻+三槓子+断ヤオ
  • 清一色+立直+門前清自摸和+一盃口+一気通貫+ドラ2

で数え役満達成です。

ドラのみで13翻を超える数え役満

理論上、ドラの最大枚数は40枚です(四槓流れなしルールの場合)。
ドラ表示牌は、カン一回につきひとつずつ増え、最初のドラ表示牌と合わせると最大5枚のドラが表示されます。
そしてリーチをかけると裏ドラ、カン裏が見られるので、合計10枚。
麻雀の牌は各種4枚なので、40枚、となるわけです。

流石にドラ40は現実的ではありませんが、カンが多い盤面でリーチをかけてアガれば、ドラのみで数え役満達成は可能です。

実際に、ドラのみで数え役満を達成した動画がYouTubeに挙がっていましたので、共有します。
https://www.youtube.com/watch?v=JHovhsPulVQ

この動画では、立直+門前清自摸和+三暗刻+ドラの組み合わせで数え役満を達成していますが、ドラのみで13翻超えですね。

ドラのみだとアガれないため、何らかの役を作る必要がありますが、極論、ドラ12枚+立直で数え役満達成です。

数え役満Q&A

最後に、数え役満について「よくある質問」をまとめます。

難易度や出現率は?

数え役満の出現率は0.01%以下だと言われています。
難易度としては、役満の中の出現率が高い役(国士無双・大三元・四暗刻)などに比べると難しく、九蓮宝燈や天和よりは出やすい、といった印象です。

最大で何翻?

最大翻数は60翻(※)です。

とはいえ、最大翻数まで積み上がることはまず無いですし、仮に60翻でアガっても役満止まり、競技麻雀なら三倍満止まりなので、狙う必要性はないですね。

※四槓流れありの場合は、52翻

役満と複合する?

基本的に、役満と数え役満は複合しません
これは、「役満と通常役は複合しない」というルールに基づいています。

数え役満は、通常役の集合体。役満が揃った時点で消滅するということですね。

ただ、数え役満自体が基本ルールから外れているので、その場の取り決め次第では役満との複合を認めるケースもあります。

ご祝儀はつく?

通常の役満アガリでは、つくことの多いご祝儀。数え役満に適用されるかどうかは、雀荘のルールによって異なります

割合としては、数え満貫はご祝儀対象外のほうが多めな印象ですね。
「役満と数え役満では、あくまで役満のほうが上」という差別化を図るために、ご祝儀なしになっているようです。

26翻ならダブル数え役満になる?

数え役満の基本定義は、「13翻”以上”で数え役満とする」です。
倍の翻数でアガったからといって、ダブル数え役満にはなりません

一部では26翻でダブル役満とするローカルルールも存在するようですが、採用率は非常に低いです。

これは、数え役満ルールを採用していない場合の、三倍満の定義を考えるとわかりやすいかと思います。

11翻以上で三倍満、と決まっていますが、11翻以降いくら多く積んでも役満にはなりませんよね。
数え役満は、あくまで通常役の積み重ね。翻数をたくさん重ねたことを称えるためにできたボーナス的な役だと認識しておいたほうが良いでしょう。

数え役満は「翻を足して作る役満」のこと

数え役満は、13翻以上役が重なった場合に、役満と同じ点数がもらえるというルールです。
満貫点の一種である三倍満の上に、もう一つランクを設けた、というかたちですね。

13翻を稼ぐには、ドラやリーチの活用、清一色での翻数稼ぎが大切です。
出現率は低く、なかなかお目にかかれるものではありませんが、達成できれば役満と同等かそれ以上の喜びがあるでしょう。

ときには早アガリを捨てて、数え満貫に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。