麻雀の亜リャンメンとは?意味やパターン、強さ比較まで徹底解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 麻雀の亜リャンメンとはなにか知りたい
  • 亜リャンメンの強さについて知りたい
  • 亜リャンメンとノベタンではどちらが有利なのか知りたい

上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀用語「亜リャンメン」についてお伝えしていきます。

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亜リャンメンとは

はじめに、亜リャンメンの特徴について解説していきます。

対子と両面塔子が組み合わさった待ちの形

亜リャンメンとは、対子と両面塔子が組み合わさった待ちの形を指す言葉です。「1123」「2234」といったように、対子と両面塔子の数字が連続している形になります。

11/23もしくは1/123に分けられるので、リャンメン待ち+タンキ待ちの組み合わせと考えると良いです。

雀頭+順子にする場合の待ち牌は2種類・最大6枚です。

アガリ方で符計算が異なる

麻雀では、アガリに複数の解釈がある場合は必ず高い得点のほうで算出する、「高点法」と呼ばれるルールがあります。

そのため、平和が付く場合ではリャンメン待ちと捉えて0符、どちらでも役が変わらないときはタンキ待ちと捉えて2符で符計算をおこないます。

亜リャンメン全6パターン

亜リャンメンの組み合わせは、全部で12パターン、1123と7899のような反転関係にある組み合わせをセットにすると、全6パターンに分類されます。

変化の仕方と待ち牌によってそれぞれ強さが異なるので、詳しく解説していきます。

1123/7899

1123/7899は、亜リャンメンの中でも特に弱い並びです。
端に寄っているため変化が乏しく、待ちの質としても良くありません。

2234/6788

1123/7899よりは変化が多いものの、良形に変化するのは23/78だけで待ち牌が5枚ずつしかないため、あまり強くありません。
待ちの質としても中央に寄ってしまっているので微妙です。

3345/5677

3345/5677は、変化に関しては強い形ですが、アタマ待ちにすると弱い並びです。
みんなが使いやすい中央に待ち牌が寄ってしまっているので、アガりにくいテンパイになってしまいます。

2344/6678

2344/6678は、変化、待ちともに優秀な並びです。

4/6が2枚あるので、345、567の引きでリャンメン・変則3面待ちの良形になります。加えて、1と9が4枚待ち牌になるためアガりやすいです。

4456/4566

4456/4566は、3345/5677と同じく、変化に関しては強い形ですが待ちとしては弱い組並びです。

3455/5567

3455/5567は、2344/6678と同じく、変化、待ちともに優秀な並びです。
456で良形に変化しますし、2・8が待ち牌になるのも優秀です。
1・9牌を使わないので断ヤオ狙いのときにも使えます。

亜リャンメンのメリット

つづいて、亜リャンメンのメリットを3つ解説します。

雀頭として利用しやすい

ひとつめのメリットは、雀頭として利用しやすいところです。

両面塔子が順子になれば雀頭+順子として使えますし、他の面子が良形に育つようなら、亜リャンメンの両面塔子を2つとも切って雀頭だけ残す方法もとれます。

これは、ほかの4枚形にはないメリットです。
真ん中が対子になっている中ブクレだと雀頭+順子にするには待ち牌の枚数が少ないですし、ノベタン形や順子+1枚飛ばし形だと対子が出来上がっていないので、雀頭への切り替えはできません。

状況変化に強い

ふたつめのメリットは、状況変化に強いことです。

たとえば、3455の亜リャンメンを持っているとき、4を引くと、34455の並びになって一盃口が見えてきます。
横に広がる6を引くと、34556の並びになって4・7待ちのリャンメンに変化します。

亜リャンメンの並びによっては変化が乏しいものもありますが、基本的に亜リャンメンは状況によって狙いを変えやすい、柔軟な待ち形だと言えます。

鳴きの幅が広い

みっつめのメリットは、鳴きの幅が広いことです。

対子と順子の組み合わせになっているので、チーもポンもできて鳴き方にもバリエーションがあります。

たとえば、2234の亜リャンメンなら

  • 1をチーして「123/24」
  • 2をポンして「222/34」
  • 2をチーして「22/234」
  • 3をチーして「234/23」
  • 4をチーして「234/24」
  • 5をチーして「22/345」

という6パターンの鳴きができます。

断ヤオ、三色同順といった鳴きOKの役を狙っている場合、うまく活用すればスピーディに手を進められます。

亜リャンメンと他の待ちの比較

麻雀の基本的な待ちの形は、以下の5種類です。

タンキ待ち待ち牌は1種類・最大3枚
リャンメン待ち待ち牌は2種類・最大8枚
ペンチャン待ち待ち牌は1種類・最大4枚
カンチャン待ち待ち牌は1種類・最大4枚
シャンポン待ち待ち牌は2種類・最大4枚

亜リャンメンの待ち牌は2種類・最大6枚なので、リャンメンよりは劣るものの他の待ちよりは強い、と考えられます。

亜リャンメンと他の4枚形の比較

つづいて、亜リャンメンと他の4枚形の待ちを比較していきます。

ノベタン形(四連形)

ノベタン形は、3456のように4つの数字が連続した形です。
タンキ待ちが2つ組み合わさった待ちで、両端のどちらの牌を引いてきても雀頭+順子に成長します。

亜リャンメンと同じく待ち牌は2種類・最大6枚なので、比較されるケースが多いですが、ノベタン形のほうが良形になる確率が高く優秀です。

例として、亜リャンメン3455とノベタン形3456を比べてみます。

亜リャンメンノベタン形
最良形なし
  • 有効牌2/7
  • 2種8枚
良形
  • 有効牌4/6
  • 2種7枚
  • 有効牌4/5
  • 2種6枚
良形(リャンメン+刻子)
  • 有効牌5
  • 1種2枚
なし
愚形(シャボ)
  • 有効牌2
  • 1種4枚
  • 有効牌3/6
  • 2種6枚
愚形(カンチャン)
  • 有効牌3/7
  • 2種7枚
  • 有効牌1/8
  • 2種8枚

6種20枚が有効牌の亜リャンメンに比べて、ノベタン形は8種28枚が受け入れ可能なのでかなり幅が広いです。
2や7を引いて横に伸びると3面張の良形となるのもポイントですね。

中ブクレ

中ブクレは、3445のように真ん中の数字が多い形です。
順子+両面塔子に変化しやすく、ノベタン形と並んで優秀な待ちの形です。

例として、亜リャンメン3455と中ブクレ3445を比べてみます。

亜リャンメン中ブクレ
最良形なしなし
良形
  • 有効牌4/6
  • 2種7枚
  • 有効牌2/3/5/6
  • 4種14枚
良形(リャンメン+刻子)
  • 有効牌5
  • 1種2枚
なし
愚形(シャボ)
  • 有効牌2
  • 1種4枚
  • 有効牌4
  • 1種2枚
愚形(カンチャン)
  • 有効牌3/7
  • 2種7枚
なし

6種20枚が有効牌の亜リャンメンに比べて、中ブクレは5種16枚しか受け入れられません。
しかし、中ブクレは愚形になる確率が低く、結果的には亜リャンメンよりアガりやすいテンパイ形になるため、強さでいうと中ブクレのほうが優れています。

順子+1枚飛ばし形

順子+1枚飛ばし形は、3457のような形です。

抜けている数字を引いてくると三面張に変化するのが優秀ですが、亜リャンメンよりも良形になる確率が低く受け入れ枚数も少ないので、4枚形の中では最弱です。

例として、亜リャンメン3455と順子+1枚飛ばし形3457の有効牌と受け入れ枚数を比べてみます。

亜リャンメン順子+1枚飛ばし形
最良形なし
  • 有効牌6
  • 1種4枚
良形
  • 有効牌4/6
  • 2種7枚
  • 有効牌8
  • 1種4枚
良形(リャンメン+刻子)
  • 有効牌5
  • 1種2枚
なし
愚形(シャボ)
  • 有効牌2
  • 1種4枚
  • 有効牌7
  • 1種3枚
愚形(カンチャン)
  • 有効牌3/7
  • 2種7枚
  • 有効牌5/9
  • 2種7枚

亜リャンメンは2~7の6種20枚が有効牌ですが、順子+1枚飛ばし形の場合5~9の5種18枚しか有効牌がありません。
良形になるのも、亜リャンメンは3種9牌ですが、順子+1枚飛ばし形は2種8枚なので、一歩劣る印象です。

亜リャンメンは4枚形の中では弱い

亜リャンメンとは、2234のように、対子と両面塔子が組み合わさった待ちの形のことです。

リャンメンとついているので良形の待ちのような気がしますが、4枚形の待ちで比較すると、順子+1枚飛ばし形の次に弱いです。
順番としては、ノベタン形≒中ブクレ>亜リャンメン>順子+1枚飛ばし形といった具合ですね。

雀頭として利用しやすい、一盃口に変化しやすく状況によって狙いを変えやすいなどのメリットがありますが、愚形に育つ可能性も比較的高いので状況に応じて切り捨てるか活用するか選択しましょう。