この記事を読んでいるあなたは
- 麻雀のドラとは何か知りたい
- ドラにはどのような種類があるのか知りたい
- ドラ表示牌の見方が知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀の「ドラ」についてお伝えしていきます。
ドラとは
麻雀のドラとは、アガったときに手牌に含まれていると、1枚ごとに1翻加算される特別な牌です。
別名懸賞牌とも呼ばれます。
ドラが加算されることを「ドラが乗る」と表現します。
ドラは、日本で麻雀が普及していく中で生まれた独自のルールで、昭和20年頃に関西で取り入れられたのが始まりです。
ドラという呼び名はドラゴンからきているのですが、英語圏でドラゴンと言えば三元牌を指す言葉ですので、このあたりからも日本特有の文化であることが読み取れますね。
ドラは全5種類
ドラは、全部で5種類あります。
いずれも1枚持っているごとに1翻加算されますが、条件やドラ表示牌の確認タイミングが異なりますので、違いを確認しておきましょう。
ドラ(表ドラ)
全局で必ずめくられるのが、ドラ(表ドラ)です。
他のドラと区別するために表ドラと呼ばれることもありますが、一般的にはドラと呼びます。
配牌をとったあとに王牌の3枚目をめくり、そこに表示された牌の次の牌が、その局の表ドラとなります。
内容は毎回変わるものの、対局開始時に判明するため、表ドラを含むように手作りを進めることが可能です。
裏ドラ
リーチをかけたプレイヤーがアガった場合、対局終了後にめくることができるのが、裏ドラです。
めくる場所は表ドラの真下で、そこに表示された牌の次の牌が裏ドラです。
リーチをかけてもアガるまではめくることができないため、裏ドラが乗るかどうかは最後までわかりません。
槓ドラ
槓をしたプレイヤーがめくれるのが、槓ドラです。
めくる場所は表ドラの隣(嶺上牌の反対側)で、そこに表示された牌の次の牌が槓ドラです。
槓をするたびに隣の牌を1枚めくっていくので、四槓流れを採用していない場合は最大4枚までめくることができます。
めくられた槓ドラは全プレイヤー共通のドラとなるため、槓を1回もしていないプレイヤーがアガった場合にも、手牌に槓ドラが含まれていれば1枚1翻が加算されます。
槓裏ドラ
槓ドラがめくられている状態で、リーチをかけたプレイヤーがアガった場合、対局終了後にめくることができるのが槓裏ドラです。
めくる場所は槓ドラの真下の牌で、そこに表示された牌の次の牌が槓裏ドラです。
槓ドラがめくられているのと同じだけ槓裏ドラを確認できるので、槓ドラ1枚なら槓裏ドラも1枚、槓ドラ4枚なら槓裏ドラも4枚です。
リーチさえかけていれば、槓をしたのが他のプレイヤーであっても、槓裏ドラの恩恵を得られます。
ただし、裏ドラと同じように、対局終了までどの牌がドラになるかの確認ができません。
赤ドラ
赤ありルールで対局する場合、一部の牌が赤い文字になっています。
この牌は「赤牌(あかはい)」と呼ばれ、ドラとして扱います。
5萬・5索・5筒のうち数枚が赤くなっているケースが多いですが、雀荘によっては3など他の数字に入っている場合もありますし、枚数も1枚だったり4枚だったりとまちまちです。
ただ、表ドラ~槓裏ドラのように王牌をめくって確認する必要はなく、加算における条件もありません。
毎局固定のドラと考えて良いでしょう。
なお、赤ドラと他のドラは重複します。
たとえば表ドラが5萬のときに赤5萬を持っていたら、表ドラ1翻+赤ドラ1翻で2翻です。
ドラの確認方法
アプリなどのネット麻雀では、ドラが光ったり大きく表示されていたりしますが、リアル麻雀では自分で確認しなくてはいけません。
加えて、赤ドラ以外は毎局変わるので、初心者は混乱するかもしれませんね。
ドラ表示牌の場所と見方を解説していくので、覚えておきましょう。
ドラ表示牌の場所
王牌のうち嶺上牌を除く5列分がドラ表示牌です。
配牌後親の第1打前に、王牌の端から3列目の上段をめくって、表ドラ表示牌とします。
表ドラ表示牌を基準に、その真下が裏ドラ表示牌、表ドラ表示牌の隣4列が槓ドラ・槓裏ドラ表示牌です。
ドラ表示牌の見方
ドラ表示牌の次の牌がドラとして扱われます。
ドラ表示牌に見えている牌=ドラと誤認しないように注意しましょう。
ドラの順番は以下のとおりです。
数牌 | 1→2→3→4→5→6→7→8→9→1…のループ |
---|---|
風牌 | 東→南→西→北→東…のループ |
三元牌 | 白→發→中→白…のループ |
ドラ表示牌が1萬ならドラは2萬、ドラ表示牌が北ならドラは東となります。
数牌は単純なのでわかりやすいですが、字牌は暗記が必要です。
特に方角は、麻雀をやらない人からすると東西南北の順で考えたくなりますよね。
「トンナンシャーペー」「ハクハツチュン」と語感で覚えてしまいましょう。
ドラの最大枚数
ドラの最大枚数は、40枚+赤ドラです。
- 表ドラで1種類
- 裏ドラで1種類
- カンドラが最大で4種類
- カン裏ドラが最大で4種類
というように、計10種類の牌がドラになります。
麻雀牌は各4枚入っているので、10×4で40枚、となるわけです。
赤ドラが含まれる場合は更にプラスされ、41、42と増えます。
とはいえ、13翻以上は数え役満で点数打ち止めなので、最大枚数はあまり気にしなくても良いでしょう。
ドラを活かすか捨てるかの判断基準
ドラは1枚1翻という爆発力を持った牌なので、できれば毎回手元に置きたいところです。
とはいえ、手牌から狙える役とドラが噛み合っていないなど、どうしても手放さなければいけない場面は出てきます。
ドラを活かすか捨てるかの判断基準をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
面子に組み込めるなら活かす
配牌もしくはツモで運良くドラが舞い込んできて、なおかつそれが面子になりそうな場合は、保持する方向で動きましょう。
対子や塔子の状態であっても基本的には残しておき、場合によっては鳴いてでも面子にします。
特に、場風牌・自風牌・三元牌がドラで、対子として持っている場合は、積極的に鳴いて揃えて良いです。
これだけでドラ3、役を含めると4翻の満貫手になるので、活かさない手はありません。
オタ風牌のドラは扱いに注意
オタ風牌、つまり場風でも自風でもない風牌のドラについては、扱いに注意が必要です。
自分にとっては役にならない牌のため基本的には捨てたいところですが、捨てるタイミングを間違うと自風になるプレイヤーへの追い風になってしまいます。
特に、自分が1枚持っていて、雀頭にならなかったから捨てよう、というケース。もし、自風のプレイヤーが2枚所持していたら、ドラ3+役牌で4翻を与えてしまうことになります。
オタ風牌は捨てるなら序盤に、中盤~終盤になっても持っていたのなら、たとえアガれなかったとしても最後まで持ち切る、という覚悟が必要です。
配牌から狙える役に絡まないドラは諦めるのも大事
配牌から狙える役に絡んでいないドラは、早々に捨ててしまうのもひとつの手です。
特に1・9牌の場合、役牌になることもなく、断ヤオなどスピード感のある役が狙えなくなるデメリットが大きいです。
ドラの得点力は魅力ですが、結局のところアガれなければ意味を成さなしません。
アガリを妨げるドラならば切ってしまいましょう。
ドラの注意点
最後に、ドラを扱う上での注意点を3つ紹介します。
ドラ単体ではアガれない
麻雀の基本ルールではドラは役扱いにならず、単体ではアガれません。
1翻縛りならドラ以外で1翻、2翻縛りならドラ以外で2翻が必要です。
リーチ麻雀さかえという雀荘では、赤5筒が1翻役になるという独自ルールを採用していますが、これは完全なるローカルルールです。
特別な説明がない限り、ドラ単体ではアガれないものと覚えておきましょう。
裏ドラはリーチをかけていないと発生しない
裏ドラは、リーチをかけていない場合には発生しません。
リーチをかけていないのに、アガったからといってめくってしまわないよう注意しましょう。
なお、定められたタイミング以外で裏ドラをめくる行為は、すべてマナー違反です。
全員リーチをかけていて手変わりもない、というケースであっても、対局中に裏ドラをめくる行為は認められていません。
たまに、「もしアガっていたら、裏ドラは乗っていたかな?」と、自分がアガったわけではないのに裏ドラをめくる人がいますが、これもマナー違反ですのでやめましょう。
赤ドラの枚数や数字はルールによって異なる
赤ドラは、入っている枚数と数字がルールによって異なります。
そもそも、赤ドラは他のドラと違い、採用されていないケースもあるので注意が必要です。
赤ドラありの場合でも、5萬・5筒・5索に各1枚というルールもあれば、5筒4枚のうち2枚というルールもあります。
また、一般的な数字は5でありながら、雀荘によって3だったり9だったりとまちまちです。
ドラは持っているだけで1翻プラスされる特別な牌
ドラは、アガったときに持っているだけで1枚あたり1翻加算されるというボーナス牌です。
単体ではアガれないものの、うまく組み込むことで安上がりの手でも満貫以上に化けさせてしまうため、どう扱うかが勝負を分けます。
ドラの扱い方をマスターして、ぜひ得点アップにつなげてください。