この記事を読んでいるあなたは
- メンチンとは何か知りたい
- メンチンを狙うメリットが知りたい
- メンチンの待ち牌を見抜くコツが知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀用語「メンチン」についてお伝えしていきます。
メンチンとは
はじめに、メンチンの意味、点数、出現率について解説します。
面前で清一色をアガることを指す言葉
メンチンとは、面前で清一色をアガることを指します。
メンゼンチンイツの略ですね。
メンチンという役があるのではなく、鳴かずに清一色をアガったことを意味する麻雀用語として使われています。
清一色とは
清一色は染め手の一種で、数牌のうちいずれか1種類ですべての牌を構成すると成立する役です。
刻子と順子に縛りはなく、七対子形でも構いません。
清一色自体は鳴きOKの役なので、鳴かずにアガった場合の用語として「メンチン」が生まれました。
メンチンとタテチンの違い
メンチンの他に、タテチンという麻雀用語もあります。
タテは、牌を立てること=鳴いていないことを指す言葉で、面前と同じ意味合いで使用されます。
つまり、メンチンとタテチンは同じ意味で、どちらを使用しても間違いではありません。
メンチンの点数
メンチンは、清一色単独でのアガリなら6翻です。
跳満確定なので、親18,000点、子12,000点となります。
メンチンの出現率
清一色の出現率は1%程度ですが、面前清一色に限って言うと、出現率は0.1%程度と言われています。
これは、面前で作るのが難しいと言うより、必要性の問題です。
清一色は鳴くと食い下がりして5翻になってしまうものの、ドラがひとつでもあれば食い下がり分をカバーできます。
加えて、本来ならば鳴かずに作ることで得られるはずの役が透けにくいメリットも、染め手の清一色の場合は河でバレてしまい、対して変化がありません。
鳴かずに作るメリットよりも早くアガるメリットのほうが上回るケースが多いので、実戦での出現率が下がってしまうわけですね。
メンチンのメリット・デメリット
つづいて、メンチンを狙うメリットとデメリットをお伝えします。
得点の高さが最大のメリット
メンチンの最大のメリットは、得点の高さです。
数ある麻雀役の中でも単独で6翻つく役は清一色のみ。加えて6翻の上は役満となるので、通常役の中で軍を抜いた存在であるといえます。
また、メンチンは複合する役が多いのも特徴です。
面前なので、立直や平和、一盃口との複合も望め、倍満や三倍満になることも珍しくありません。
捨て牌から役が透けやすい
メンチンのデメリットは、役が透けやすいことでしょう。
染め手全般に言えることですが、数牌のうちいずれか1種類を揃えようとすれば、当然河に流れる牌には違和感が生まれます。
たとえば、筒子の清一色を狙う場合なら、河に流れる順番は「萬子や索子→字牌→筒子」です。
筒子が全く捨てられない様子で清一色狙いは透けており、筒子が出始めた段階でテンパイしているところまで読まれます。
捨てた筒子の数字によってアガリ牌の検討も付いてくるので、ロンアガリは基本的に見込めません。
待ちがわかりにくくフリテンになりやすい
複雑な多面張になりやすいのも、メンチンのデメリットです。
清一色は、1種類の数牌のみを使用する上に、刻子・順子の縛りがない役。どこを雀頭と置くかで待ち牌が変化します。
面前で揃える場合は固定される面子がひとつもないので、なおさら待ち牌が複雑になります。
8面張でテンパイということも珍しくなく、瞬時に待ち牌をすべて把握するのはなかなかに困難です。
アガリ牌を誤認していて気づいたらフリテンになっていた、というケースも十分に考えられますので、注意しましょう。
これについては練習次第で回避できるデメリットなので、この後紹介する待ち牌を見抜くコツも参考に、多面張に強くなりましょう。
メンチンの待ち牌を見抜くコツ
メンチンを狙うなら、まず多面張に強くなることです。
ここでは、メンチンの待ち牌を見抜くコツを4つ紹介します。
正しい理牌を覚える
まず、正しい理牌を覚えましょう。
待ち牌把握のために、揃っている面子は左端、まだの面子は右端などと分けてしまうケースがありますが、これはミスを誘発します。
理牌は必ず左右どちらかを先頭と決めて、小さい番号順に、同じ種類の牌は分裂しないように並べます。
組み合わせが決まっている牌を除外して考える
即座に待ち牌を判断するための思考法としては、組み合わせが決まっている牌を除外して考えるのが有効です。
たとえば、「1・1・2・3・3・4・5・6・6・6・7・8・9」という手牌になっている場合、「7・8・9」については、この並びの順子としてしか使用できません。
このように並びが1パターンしかない牌は真っ先に除外して、残った「1・1・2・3・3・4・5・6・6・6」で全パターンの組み合わせを考えていきます。
13枚がずらりと並んでいると頭が混乱してきますが、これが10枚、7枚と減ればずいぶんと待ち牌が見やすくなります。
刻子と雀頭に注目する
待ち牌を探す際に、刻子と雀頭を軸にして組み合わせを考えるのも有効です。
たとえば、「1・1・2・3・3・4・5・6・6・6・7・8・9」という手牌になっている場合、3つ並んだ6を刻子とするか雀頭とするかで待ち牌がずれてきます。
6を刻子にした場合 |
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6を雀頭にした場合 |
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漠然とすべての牌を見ると複雑そうに感じても、1点基準値を決めてしまえば面子の境目が見えてきます。
刻子にも雀頭にも取れるパーツがあれば、その両方で待ち牌を探してみると、視点漏れが防げます。
1つの待ち牌を見つけたらスジも合わせて確認する
待ち牌の見逃しがないかを確認する方法として、1つの待ち牌に注目してみるのも良いでしょう。
麻雀では、待ち牌がスジになっているケースが多いため、1つの待ち牌を見つけたら、「そのスジも待ち牌になっていのでは?」と考えるクセを付けてみましょう。
「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」というように、プラスマイナス3した数字がスジです。
待ち牌は1だ、とわかったら、4と7も待ち牌になっていないかどうか確認してみてください。
メンチンの待ちに強くなる練習方法
メンチンの待ち牌を見抜けるようになっても、判断に時間がかかるようでは実戦で役立ちません。
おすすめの練習法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
麻雀牌を使って練習する
オーソドックスなのは、麻雀牌を使った練習です。
やり方は簡単で、数牌のうちいずれか1種類全36枚を取り出して、裏向きで机に並べます。
適当に混ぜたあと、13枚をランダムで取り出す→理牌→待ちを考えるという動作を繰り返すだけです。
慣れてきたら、タイマーを使うなどして速さも意識できると良いですね。
メンチン狂を使って練習する
メンチンテンパイ限定の何切る問題が解ける、「メンチン狂」というサイトで練習をするのも有効です。
捨て牌を選択する何切るモード、アタリ牌を選択する何待ちモード、コンピューターとチンイツ麻雀が楽しめる2人対戦モードの3つのゲームモードが用意されています。
ワンクリックの簡単操作なので、麻雀牌を使うよりも手軽かつ短時間で反復練習できるのが魅力です。
メンチンにするか鳴いて清一色を揃えるか
清一色を揃える上でおすすめなのは、基本的にメンチンを目指すことです。
テンパイするときになってはじめて、鳴くか鳴かないかを考えるくらいで丁度良いです。
清一色狙いで一度でも鳴いてしまうと、その後はまず鳴かせてもらえません。
場合によっては他家が守りに入ってしまい、欲しい数牌がまったく場に出てこない、ということもあるでしょう。
まずは確実に清一色テンパイに持っていくために、最低でも2向聴までは面前で手作りを進めます。
その後は状況に応じて、面前で行けそうならそのままメンチン狙い、無理そうならアガリを目指して1鳴き清一色テンパイというように舵を取ります。
メンチンとは面前清一色のこと
メンチンとは、面前で揃えた清一色のことを指す麻雀用語です。
メンチンは通常役では最も高い得点を誇り、アガった時点で跳満が確定します。
待ちが複雑で敷居が高いと感じている人もいるかも知れませんが、アガれたときの爆発力は言わずもがなです。
今回紹介した多面張の攻略法や練習法も参考に、ぜひメンチンに挑戦してみてください。