この記事を読んでいるあなたは
- 三色同順とは何かを知りたい
- 三色同順の成立条件が知りたい
- 三色同順がどんな役と複合するのか知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀役のひとつである「三色同順(サンショクドウジュン)」についてお伝えしていきます。
三色同順(サンショクドウジュン)とは
三色同順とは、麻雀役のひとつです。
役が成立したときの見た目から、この役名がつきました。
はじめに、成立条件と点数、出現率について解説していきます。
三色の数牌で同じ並びの順子を作ると成立
三色同順は、萬子・筒子・索子のすべてで同じ並びの順子を作ると成立する役です。
残り1面子と雀頭、待ちの形には制限がありません。
鳴きOKの役なので、三色部分をチーしたり、残り1面子をポン・チー・カンで揃えても成立します。
略称は「サンショク」です。
名前が似ている役に三色同刻がありますが、サンショクといえば一般的に三色同順を指します。
点数
三色同順は、2翻役です。
ただし、鳴いて作ると食い下がりして1翻になります。
できれば門前で揃えて、2翻役としての強みを残したいところです。
出現率
三色同順の出現率は、3.5%です。
2翻役の中では対々和に次いで出現率が高く、断ヤオやピンフといった初心者向けの役とも複合させやすいです。
三色同順と合わせて狙いたい複合役
三色同順は、門前で揃えることで複合役の幅が広がり、得点アップが見込めます。
相性の良い役を5つ紹介するので、参考にしてください。
平和
平和は、4面子がすべて順子で雀頭が役牌以外という構成を門前で作り、リャンメン待ちでアガると成立する1翻役です。
一見複雑そうな条件ですが、出現率は20%を誇り、基本役のひとつとして知られています。
3面子が順子で構成される三色同順と非常に相性が良く、三色同順を狙う上で複合の可能性を考えるのは必須です。
三色同順の食い下がりがないので、2役で3翻が確定します。
また、立直をかければ、一発や裏ドラの加算が見込めるため、さらなる得点アップが見込めます。
役牌
役牌は、白・發・中・自風牌・場風牌のいずれかを刻子で揃えると成立する1翻役です。
1面子で1役になるので、さまざまな役との親和性があります。
3面子が順子なので忘れがちですが、三色同順の残り1面子は刻子を使ってもOKです。
役牌の対子ができた場合、平和より役牌との複合を狙ったほうが楽かもしれません。
ただし、鳴いて揃えると、食い下がりの1翻と役牌で加算される1翻が相殺されてしまうので注意しましょう。
断ヤオ
断ヤオは、数牌の2~8のみで手牌を構成すると成立する1翻役です。
喰いタンありのルールなら、鳴いて作ってもOKです。
断ヤオのメリットは、揃えやすさ。対象牌が多く、順子でも刻子でも成立するので、テンパイスピードを上げられます。
もともとヤオチュー牌が少ない手牌構成なら、鳴き三色で素早く手作りをしながら、食い下がり分の1翻を断ヤオで補う戦法も可能です。
三色同順が2~8牌での並びなら、断ヤオとの複合を視野に入れてみてください。
門前・リャンメン待ちという条件をクリアできれば、平和とも複合します。
一盃口
一盃口は、同じ種類同じ並びの順子を2組作ると成立する1翻役です。
鳴いてしまうと不成立になるので注意しましょう。
三色同順はもともと同じ並びの順子が3つある状態なので、いずれかの色でもうひとつ同じ順子を作れば、一盃口と複合します。
リャンメン待ち・雀頭が役牌以外なら平和とも複合しますし、2~8の数牌しか使っていなければ、断ヤオもつきます。
このように、一盃口+三色同順ができた場合は、別の役も合わさって高得点になるケースが珍しくありません。
難易度は少し上がってしまいますが、選択肢に入れておきましょう。
純全帯ヤオ九
純全帯ヤオ九は、すべての面子と雀頭に1・9牌を含めることで成立する3翻役です。
鳴いてもOKですが、その場合は食い下がりして2翻になります。
「123」や「789」という順子で条件を満たせるので、どちらかの組み合わせで三色同順を揃えている場合、複合を狙ってみましょう。
2・8の嵌張待ちや3・7の辺張待ちでテンパイできれば、その時点で三色同順が確定するので、そういった意味でも相性が良い組み合わせです。
三色同順を狙うべき場面
つづいて、三色同順を狙うべき場面について解説していきます。
配牌時に3種の数牌を持っていて、数字の偏り方が同じ
配牌時に、萬子・筒子・索子の塔子を持っていて、同じ並びの順子を狙えそうなら、三色同順を狙いましょう。
三色同順の構成牌9枚のうち、6枚が揃っている状態だとベストです。
食い下がりや他の役との複合も考えて、できれば門前で揃えたいので、配牌~序盤のツモで以下に面子を揃えられるかが重要です。
6巡目くらいまでに、2色で同順が揃えば、そのまま三色同順狙いで突き進みます。
一気通貫と同時に狙えそうなとき
一気通貫と三色同順を同時に狙えそうな手牌のときもチャンスです。
一気通貫は、「123/456/789」という3つの面子を、1種類の数牌で作ると成立する役です。
残りは1面子しかないので、三色同順との複合はできませんが、構成によっては同時狙いが可能です。
たとえば、一気通貫の構成牌が6枚と、残りの2色で同じ並びの塔子・順子ができている場合。
ツモ次第でどちらに転ばせることもできて、テンパイの確率が上がります。
もともと字牌が少ないと、上記のようなケースに発展しやすいので、それぞれの関連牌を残すよう捨てていきましょう。
他家の三色同順狙いを見抜くコツ
三色同順を見極めるには、鳴きを見ます。
1回チーされただけなら、「もしかして三色なのかな?」と考える程度で十分です。
しかし、以下のようなケースでは、三色同順の疑いがさらに強まるでしょう。
- 「萬子の123」がチーされており、筒子・索子の123が河に出てこない
- 123で鳴いたにも関わらず、次巡で手牌から4が捨てられる
- 2回チーされて、なおかつ面子が同じ並び・違う種類の順子
三色同順を狙う上での注意点
最後に、三色同順を揃える上での注意点を3つ解説します。
三色同順が確定していないテンパイに注意
三色同順の3面子のうち1つが、両面塔子になっている状態でテンパイした場合、アガリ牌の種類によっては三色同順になりません。
たとえば、「123」の並びで2色の面子が完成していて、残り1面子を「23」で持っている場合。
1が引ければ三色同順でのアガリですが、4が来ると不成立ですね。
他に役がない場合はアガれず、かといってアガリ牌を見逃してしまえばフリテンです。
フリテンに注意
三色同順を狙う場合、フリテンには十分注意しましょう。
中盤になって三色同順が見えてきた場合、序盤に何気なく捨てた牌がアガリ牌となってしまうケースがあります。
三色同順に限らず順子系役全般に言えることですが、意外と起こしやすいミスです。
手牌だけではなく、河もチェックして狙う役を決めていきましょう。
むやみな鳴きに注意
三色同順は、鳴くと1翻になってしまいます。
難易度と比べると、やや寂しい点数です。
スピードを意識した意図的な鳴きなら良いですが、平和や一盃口、立直といった門前役の可能性を潰してしまうことも、理解する必要があります。
門前を崩してまで三色同順を狙う必要があるのか、よく考えてから鳴くようにしましょう。
三色同順は3種の数牌で同じ並びの順子を作ると成立する2翻役
三色同順は、3種の数牌で同じ並びの順子を作ると成立する役です。
2翻役に分類されますが、鳴くと食い下がりして1翻になります。
門前で揃えると、平和や一盃口、立直などとの複合が可能で、満貫以上の手になることも珍しくありません。
配牌時点で数牌が多く、3色で同じ並びの塔子・順子がある場合には、狙ってみましょう。