この記事を読んでいるあなたは、
- 麻雀の牌効率とは何かを知りたい
- 麻雀の牌効率のコツを知りたい
- 麻雀の牌効率の練習法を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「麻雀の牌効率の概要やコツ、練習方法」を解説していきます。
牌効率とは
牌効率(はいこうりつ)とは、手牌の中でどれを切れば最速で聴牌(テンパイ)できるかという効率及び考え方のことです。
テンパイとは必要な牌があと1枚揃ったら上がれる状態を指し、牌効率は和了(ホーラ)に向けて効率よく自摸(ツモ)と打牌(ダハイ)していくことを言います。
牌効率を知らなくても麻雀を打つことは可能ですが、牌効率を用いて最速でテンパイするのとしないとでは勝率に大きく関わってくるため、非常に重要な要素となります。
字牌と数字の違い
字牌と数字の違いは、面子の作り方にあります。
字牌は同じ漢字を3枚でしか使えないのに対し、数字は同じ数字3枚のほかに連続する数字3枚で面子を作ることが可能です。
例えば字牌の東が出た場合は「東東東」しか作れませんが、数字の「三萬」が出た場合は「三萬・三萬・三萬」もしくは「一萬・二萬・三萬」「二萬・三萬・四萬」「三萬・四萬・五萬」の4種類作ることができます。
このように数字は面子を作りやすいため、牌効率を用いた考え方ではいかに数字を大切にすることができるかが重要となります。
牌効率のコツ
牌効率のコツを解説します。
孤立牌を優先的に切る
牌効率のコツは、孤立牌を優先的に切ることです。
孤立牌とは、塔子(ターツ)になっていない(残り1牌で面子が完成する組み合わせになっていない)牌のことを言います。
例えば、手牌に数字の「一萬・七萬・八萬」があったとき、「六萬」か「九萬」を引けば「六萬・七萬・八萬」もしくは「七萬・八萬・九萬」の面子を作ることが可能です。
しかし、「一萬」から面子を作るには「二萬・三萬」もしくは「一萬」を2牌引いてくる必要があり、塔子(ターツ)に比べて面子を作りづらいです。
特に配牌直後で手牌にばらつきがある場合は、孤立牌を優先的に切って面子を効率よく作ることを意識すると良いでしょう。
塔子となる受け入れ牌を考える
牌効率のコツは、塔子(ターツ)となる受け入れ牌を考えることです。
受け入れ牌とは面子を作るために手牌に必要な牌のことで、牌効率を上げるには塔子(残り1牌でメンツが完成する組み合わせの形)を多く作ることが重要です。
例えば、手牌に数字の「一萬・三萬」「六萬・七萬」の数字があるときの受け入れ牌は、以下の通りです。
- 一萬・三萬:「二萬」の受け入れ牌を加えて「一萬・二萬・三萬」の面子を作る
- 六萬・七萬:「五萬」の受け入れ牌を加えて「五萬・六萬・七萬」、もしくは「八萬」の受け入れ牌を加えて「六萬・七萬・八萬」の面子を作る
「一萬・三萬」「六萬・七萬」どちらにも受け入れ牌はありますが、「一萬・三萬」の受け入れ牌は1枚に対し、「六萬・七萬」の受け入れ牌は2枚あります。
つまり、受け入れ牌の数が多い「六萬・七萬」の方が牌効率が高い状態と言えるのです。
数字でも切るべき牌は切る
牌効率のコツは、数字でも切るべき牌は切ることです。
字牌と数字の違いにおいて数字は面子を作りやすいと述べましたが、全ての数字を大切にする必要はありません。
面子を作るパターン数が数字によって異なるためです。
例えば、数字の「一萬」で面子を作る場合は「一萬・一萬・一萬」もしくは「一萬・二萬・三萬」の2パターンとなります。
しかし、「二萬」で面子を作る場合は「二萬・二萬・二萬」「一萬・二萬・三萬」「二萬・三萬・四萬」の3パターンとなるのです。
数字が真ん中(三萬〜七萬)に寄るほど面子を作るパターン数が増えていくため、牌効率を考える際は真ん中の数字を優先するのがおすすめです。
プロの手牌の切り方を見て参考にする
牌効率のコツは、プロの手牌の切り方を見て参考にすることです。
一口に牌効率といってもその定義はプレイヤーにより様々なため、本記事で解説した「孤立牌を優先的に切る」「塔子となる受け入れ牌を考える」「数字でも切るべき牌は切る」とはまた違った方法で手牌を切っている方もいます。
また、プロの中には牌効率を利用した「手牌読み」と「山読み」の技術を持った方もいるため、牌効率を用いて勝率を上げるにはプロの解説を参考にしてみるのがおすすめです。
ブログやYouTubeでも牌効率に関する解説が発信されていますし、無料で観戦できるMリーグでプロの対局を見て学ぶのも良いでしょう。
牌効率と覚えておきたい基本役
牌効率と覚えておきたい基本役を解説します。
タンヤオ
断么九(タンヤオ)とは、手牌が数字の2〜8のみで構成されているときの役を言います。
数字の2〜8の牌は24種類もあるため、タンヤオは役を無視して効率的に打牌する牌効率を重視しても比較的成立しやすい役となっています。
タンヤオは初心者でも狙いやすい役ですが、数字の1・9、字牌が1つでもあると成立しないため注意しましょう。
また、タンヤオは1飜役に該当するため、他の役を組み合わせて点数を高くするのがおすすめです。
リーチ
リーチとは、上がりまで残り1手のときにかける役のことで、ビンゴゲームにあるリーチと同じような意味合いを持ちます。
リーチをかけられる条件は、以下の通りです。
- テンパイしていること…あと1牌で上がれる状態にあること
- 鳴いていないこと…「チー」「ポン」「カン」と宣言していないこと
上記2つの条件を満たしていればどんな牌の組み合わせでもリーチという役をつけられるため、麻雀初心者の方も比較的使いやすい役となっています。
また、リーチをかけて上がると獲得できる点数が高くなるため、上述したタンヤオと組み合わせるのも良いでしょう。
役牌
役牌(ヤクハイ)とは、字牌(三元牌・場風牌・自風牌)を3つ揃えると成立する役です。
役牌に用いる字牌は、以下の通りです。
- 三元牌:白(ハク)、發(ハツ)、中(チュン)
- 場風牌:東(トン)、南(ナン)
- 自風牌:東(トン)、南(ナン)、西(シャー)、北(ペー)
牌効率の考え方では字牌よりも数字を優先させることがベストですが、字牌を3つ揃えるだけで役が成立する役牌は上がるのに一番手っ取り早い手とも言われています。
大きな可能性を秘めているため、役牌は真っ先に切らずに上手に活用してみましょう。
牌効率に関するよくある質問
牌効率に関してよくある質問を回答します。
牌効率はどうやって練習すれば良いですか?
牌効率を練習するには、1人麻雀もしくは時間制限なしで対局するのがおすすめです。
じっくりと時間をかけて牌効率を検討することが可能となるためです。
受け入れ牌の枚数を常に考えて対局することが最速なテンパイへの近道となり、上がり率のアップへとつながります。
この牌を切ることによりどんなメリットがあるのか、デメリットが生じてしまうのかを考える癖をつけ、牌効率の基盤を強化しましょう。
牌効率アプリはどれがおすすめですか?
牌効率を学ぶには、以下のアプリがおすすめです。
- 麻雀の点数計算と牌効率 麻雀計算機Ⅱ(Apple Store/無料)
- 初心者向け牌効率参考アプリ(GooglePlay/無料)
どちらのアプリも、どの手牌を切るとどれだけ得をするのかが一目見るだけでわかるアプリとなっています。
練習問題もあるため、隙間時間に牌効率を学ぶのにぴったりのアプリです。
牌効率は本で勉強できますか?
牌効率は、本で勉強することが可能です。
牌効率は少々マニアックなジャンルなため詳しく解説している本が少ないのですが、三才ブックス社が出版している「ウザク式麻雀学習 牌効率」は購入者からの評価が非常に高いです。
牌のメカニズムについて徹底解説しており、難解だった問題が理解できるようになると定評があります。
牌効率の定義やコツなどのまとめ
この記事では、「麻雀の牌効率の概要やコツ、練習方法」などを解説しました。
和了に向けて効率的に打牌していく牌効率は、知れば知るほど奥が深くマスターするのに時間を要します。
練習をする際はじっくりと時間をかけ、牌を切ることで生じるメリット・デメリットを考える癖をつけることから始めましょう。