麻雀「アリス」ってどんなルール?遊び方と魅力を紹介

この記事を読んでいるあなたは

  • アリス麻雀のルールが知りたい
  • アリス麻雀の魅力が知りたい
  • アリスルールで遊べるコンテンツが知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事では、麻雀ローカルルールの一種である「アリス」についてお伝えしていきます。

普通の麻雀に飽きてしまった人も楽しめるルールになっていますので、「最近麻雀がマンネリ化してきたな」という人は、ぜひ参考にしてください。

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麻雀「アリス」とは

アリスとは、バブル時代の高レート麻雀で流行った、ローカルルールの1つです。

はじめに、アリスルールの内容と魅力について、お伝えしていきます。

門前でアガった際に発生する特殊チップ

アリスルールでは、門前でアガった際に特殊チップが発生します。

手順は以下のとおりです。

  1. 門前でアガったプレイヤーは、和了後にドラ横の牌(※)をめくる
  2. めくった牌と同じ牌が手牌にあった場合には、さらにもう1枚牌をめくる
  3. めくった牌と手牌が一致しなくなるまで続ける

※カンドラの反対側の牌

こうして、一致した枚数に応じてチップが発生するのが「アリス」です。

アリスの発生条件は、「門前であればOK」とするケースと、「リーチをかけているときのみ有効」とするケースがあります。

チップは、一致枚数と同等(一致枚数が1枚ならチップ1枚)乗る仕組みなので、刻子と一致すると一気に3枚のチップが手に入ります。

アリスルールの魅力

アリスルールの魅力は、

  • 高得点が狙えること
  • 高揚感が得られること
  • 新しい駆け引きが生まれること

です。

中でも魅力なのは、通常ルールとは違う駆け引きが生まれることですね。

アリスの発生確率を高めるには、手牌のバリエーションを増やすことが大切です。
つまり、刻子で揃えるよりも、順子で揃えるほうが得ということ。刻子もしくは対子でしか揃えられない字牌は持ちづらくなります。

さらに、門前が条件ですから、鳴きを使ったスピード勝負に持ち込むのも躊躇するようになるでしょう。
誰も鳴かない勝負では、他家の手牌を読む判断材料が減りますから、いつもとは違った読み合いや駆け引きが楽しめます。

アリスの亜種「チューリップ」

アリス麻雀の亜種に、「チューリップ」というルールがあります。
これは、アリスよりもチップが乗りやすいように、範囲を拡大したルールです。

アリスの場合は、めくった牌と手牌が完全に一致する必要がありましたが、チューリップではめくった牌の隣もアタリとします。

たとえば、めくった牌が「筒子の5」だった場合、

  • アリス麻雀の場合:手牌に、筒子の5があればチップ発生
  • チューリップ麻雀の場合:手牌に、筒子の4・5・6のいずれかがあればチップ発生

という具合です。

1枚でもあれば続けてドラ横牌をめくれる上、順子が丸かぶりすれば連続しなくても3枚乗るのがチューリップ麻雀のすごいところです。
10枚以上のチップが乗ることも珍しくなく、スリリングな高レート麻雀が楽しめます。

アリスの成功確率

高レート麻雀が楽しめるアリスルールですが、成功確率はどれほどなのでしょうか?
ここでは、アリスの成功確率と、アリス麻雀を盛り上げるためのポイントについて解説していきます。

裏ドラよりも確率が低い

アリスの成功率は、最大で30%程度、2枚乗る確率は10%を切ります。
裏ドラよりも確率が低いです。

これは、「同じ牌を引かなければ成功しない」という特性が難易度を高めているためです。

裏ドラはリーチでアガった際にめくれるドラのこと。和了者はドラ表示牌の下に入っている牌をめくり、表示牌の”次の牌”が手牌に入っていると、翻数が加算されます。

アリスの場合、表示牌と”同じ牌”が手牌に入っていなければなりません。最低でも手牌で1枚使っていることを考えると、同じ牌が出る確率は低いというのがわかりますよね。

また、アリスの成功確率を高めようと、手牌に13種の牌を使ったとして、雀頭以外でのアリス発生では1枚しかチップが乗りません。

チップを3枚程度に増やすと盛り上がる

「アリスの点数加算が少なくてつまらない」という場合には、チップの枚数を増やしてみましょう。
アリスのメリットが少ないと、門前を狙う人が少なくなり、普通の麻雀になってしまいます。

3枚程度に増やすと、1枚一致するだけで高得点が狙えるため、盛り上がります。

チューリップへの変更や三麻で遊ぶのもおすすめ

「アリスが乗らなくてつまらない」という場合には、チューリップや三麻で遊んでみましょう。

チューリップにすれば、表示牌の両隣が対象になるので、一気に高得点を狙えるようになります。

また、三麻では、萬子の2~8を除いた27種類の牌で対局をおこなうのが一般的です。

順子の材料になる萬子が抜けてしまうのは痛いですが、平和で揃えれば約50%の確率でアリスが乗るので、遊びやすくなります。

アリスルールで遊びたいときは

ここまで読んで、「アリスルールで遊んでみたい」と感じた人もいるのではないでしょうか?

しかし、アリスルールを取り入れているフリー雀荘は、かなり限られてきます。

もともとがローカルルールですし、一般的な雀荘で取り入れられていたというよりは、マンション麻雀のような裏の世界ではやったルールなので、仕方ないですね。

アリス麻雀で遊びたいときには、セット雀荘や麻雀ゲームを利用するのがおすすめです。

対人戦がしたいときはセット麻雀で打とう

麻雀仲間がいる人におすすめなのは、セット雀荘で遊ぶ方法です。

セットであれば、ルールは自分たちで決められますし、賭け金なしも選択できるので安心ですよ。

チューリップ麻雀への切り替えや、チップの増減もできます。

自由度が高く、ダレてきたらルールの見直しをできるのは、仲間内ならではの魅力ですね。

もちろん、雀荘に出向くだけではなく、自宅の麻雀卓を囲んでもOKです。

アリスあり・イカサマありのルールにして、裏稼業麻雀を楽しむのもひとつの手。積み込み系のイカサマを使えば、アリスが乗る確率をいじれます。

一人で楽しめるのは麻雀ゲーム

「麻雀仲間がいない」「気軽にひとりで楽しみたい」というときには、麻雀ゲームがおすすめです。

ネット麻雀ではアリスルールを導入していないため、ここでは、アリス麻雀で遊べるタイトルを2つ紹介します。

むこうぶち 高レート裏麻雀列伝 ご無礼、終了(ラスト)ですね

「むこうぶち 高レート裏麻雀列伝 ご無礼、終了(ラスト)ですね」は、2007年に、DSとPS2で販売されたゲームです。

アリスルールの他にも、積み棒1500点などの珍しいルールで遊べます。
現実で高レート麻雀を打つ機会はないでしょうから、破産する危険性のないゲームの世界で、疑似体験してみてはいかがでしょうか。

原作を知っていると、より楽しめます。

麻雀大会Ⅲ ミレニアムリーグ

「麻雀大会Ⅲ ミレニアムリーグ」は、2000年に発売されたPS2のゲームです。

麻雀博物館が監修をおこなっており、各ステージをクリアすることでセスナ機やスフィンクス、宮廷牌といった景品をコレクションできます。

アリスルールのほか、ワレメ、ドボン、ヤキトリなどさまざまなルールで遊べるので、飽きが来ません。
古いゲームにもかかわらず、フルボイスで遊べる点も魅力です。

アリス麻雀はロマンがあるローカルルール

アリス麻雀は、「門前でアガった際に特殊チップを加算する」というローカルルールです。

対局終了後に、ドラ表示牌の隣の牌をめくっていき、「手牌と一致したらもう1枚」、と続くだけめくり続けます。
一致枚数分のチップが加算されるため、1局で高得点を狙えるのが特徴です。

乗る確率は決して高いとは言えませんが、連続したときの高揚感は、他のルールでは味わえません。

興味がある人はぜひ一度、アリス麻雀で遊んでみてください。