この記事を読んでいるあなたは、
- 中国麻雀とは何かを知りたい
- 中国麻雀と日本麻雀の違いを知りたい
- 中国麻雀の役を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「中国麻雀の定義や日本麻雀との違い、ルール、役」を解説していきます。
中国麻雀とは
中国麻雀(ちゅうごくマージャン)とは、その名の通り中国で遊ばれている麻雀のことを言います。
中国語では「麻将」と書いてマージャンと読み、日本では「ちゅんま」などの愛称で親しまれています。
中国麻雀は日本麻雀とルールが異なりますが、4人でプレイして手牌を完成させたり点数を競ったりする基本的な部分は日本麻雀と変わりありません。
また、日本麻雀では34種136の牌を使うのに対し、中国麻雀はこの他に8枚の花牌を使いますが、使用する道具はほとんど同じです。
中国麻雀と日本麻雀の違い
中国麻雀と日本麻雀との大きな違いは、以下の通りです。
- 花牌がある
- 役が異なる
- 進行の仕方が違う
- 点数の計算の仕方が違う
冒頭でも記載した通り、中国麻雀は34種136牌に加えて「春夏秋冬梅蘭菊竹」の花牌を使用します。
また、日本麻雀と同じ役もありますが、中国麻雀にしかない役が多数存在するのも大きな違いの1つと言えるでしょう。
さらに中国麻雀は、進行や点数の計算の仕方といったルールそのものが日本麻雀と異なるため、全く別のゲームと言っても過言ではありません。
中国麻雀のルール
中国麻雀も日本と同様にローカルルールが存在しますが、中国政府認定の国際公式ルールがあります。
1998年に制定された国際公式ルールは日本麻雀のルールと異なり、以下はその違いの一部です。
- 一荘制…日本麻雀は南場までの半荘制であるのに対し、中国麻雀は東場から北場までの一荘制(親の連荘はない)が基本となる
- フリテンがない…中国麻雀にはフリテン制度がなく、8点以上の手役を作ればいつどの牌でも上がることができる
- 暗槓を伏せる…日本麻雀は暗槓を見せるのに対し、中国麻雀は全て伏せて行うため局の終了時に開示して確認する
- 上がる時の発声が違う…日本麻雀では「ロン」や「ツモ」と言って上がるが、中国麻雀ではどちらも「フー」と言って上がる
このほかにも、リーチ・ドラ・積み場といった日本独自の麻雀ルールはありません。
また、「チー」と宣言してから3秒以内に「ポン(カン)」を宣言すれば後者が優先されるなど、日本とは少し違ったルールがあります。
中国麻雀で使われる役
中国麻雀で使われる役には日本麻雀と異なるものが多く存在しますが、中国漢字を見てある程度意味を推測できる役もあります。
以下は、中国漢字から推測しやすい日本麻雀の役の一部です。
- 【6点役】碰碰和(ポンポンフー)…対々和
- 【6点役】全求人(チュェンチィョウレン)…「裸単騎」でロンした状態
- 【8点役】三色三同順(サンスォーサントンスゥェン)…三色同順
- 【24点役】七対(チードゥェイ)…七対子
- 【88点役】十三幺(スーサンヤオ)…国士無双
このように、中国麻雀は日本麻雀とほぼ同じ漢字を使う役もあれば、漢字から連想できる役もあります。
中国麻雀の計算方法
中国麻雀には81種類の役があり、これらを組み合わせて8点以上の手役を作らなければ上がることができません。
中国麻雀の計算方法は、以下の通りです。
- 摸和(モーホー)…ツモ上がり。「8点+上がり点」を全員からもらう
- 栄和(ロンホー)…ロン上がり。放銃者から「8点+上がり点」をもらい、あとの2人から8点ずつもらう
例えば、24点の役を摸和もしくは栄和した場合の点数授受は以下の通りです。
- 摸和:3人が「8点+24点=32点」を支払うため、和了者に+96点
- 栄和:放銃者が「8点+24点=32点」を支払い、あとの2人が8点ずつ支払うため、和了者に+48点
摸和で上がった方が入る点が大きく、大きい役で上がるほど和了者に入る点に差が生じます。
中国麻雀に関するよくある質問
中国麻雀に関してよくある質問に回答します。
中国麻雀はつまらないですか?
中国麻雀がつまらないといった声も中にはありますが、日本で麻雀している方は日本のルールに慣れているためそう感じてしまうのかもしれません。
確かに中国麻雀は役の数が81種類と多く、8点縛りであるなど日本麻雀のルールに大きな違いがありますが、裏を返せば手役作りが楽しく感じられる一面があります。
ほかにも、中国麻雀はドラなし・フリテンなし・リーチなし・ノーテン罰符なし・連荘なしといったように、日本独自の麻雀ルールがありません。
日本麻雀はゲーム性を追求しており、ありえないことが多々発生するようなルール設定ですが、中国麻雀のルールは非常にシンプルなため、日本麻雀よりも中国麻雀の方が覚えやすいという方もいます。
このように、中国麻雀には日本麻雀にはない魅力がたくさんあるため、なんとなくネガティブな先入観を持っている方も一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
中国麻雀アプリはありますか?
国家基準の麻雀ルールを採用した中国麻雀で遊べるアプリは以下の通りです。
- 正宗中国麻将:GooglePlay(無料)
正宗中国麻将とは、JoyGames.netが2015年にリリースした中国麻雀アプリで、ダウンロード数は執筆時点で約500,000件を突破しています。
正宗中国麻将はエレガント且つクラシックな美しい映像が特徴的で、強力な人工機能を備えた10人のコンピューターと対戦することが可能です。
また、正宗中国麻将のレビュー数は約2,400件を超えており、日本人プレイヤーによる良い口コミは以下の通りです。
- 中国式が好きな方にはオススメです
- 今でも日本の麻雀を主にプレイしてるけど、時々暇潰しとしてやると、これはこれで面白いかと
正宗中国麻将はゲーム操作がシンプルなため簡単にできると定評があり、隙間時間にプレイして楽しんでいる方が多数います。
一方、悪い口コミは以下の通りです。
- 慣れるまでは、日本の麻雀とは、まったくの別ゲームかと思います
- 中国語の点数計算なので理解しにくい
日本麻雀のルールに慣れていると、全く別のゲームに思えてしまうようです。
また、ゲーム内に表記されている言語は全て中国語であるほか、点数計算も日本麻雀とは異なるため、理解しづらいといった口コミも見受けられました。
中国麻雀牌が大きい理由はなぜ?
中国麻雀の牌が大きい理由には諸説ありますが、イカサマやズルを防止する説が濃厚でしょう。
また、中国麻雀は捨て牌を投げるように切るため、ひっくり返るのを防止するためにある程度の重量や安定感を必要としているのではないかとも言われています。
日本麻雀で一般的に使われている牌の大きさは、以下の通りです。
- 手動卓:高さ26mm×幅20mm×厚さ16mm
- 全自動卓:高さ28mm×幅21mm×厚さ16mm〜高さ30mm×幅22mm×厚さ17mm
これに対し、中国麻雀で使われている牌はゲタ牌と呼ばれ、日本の1.5〜2倍の大きさがあります。
中国麻雀の定義やルール、役のまとめ
この記事では、「中国麻雀の定義や日本麻雀との違い、ルール、役」などについて解説しました。
中国麻雀の基本的な部分や使用する道具は日本麻雀と変わりありませんが、花牌があったり役やルールが異なったりするため、全く別の遊びと言っても過言ではありません。
しかし、中国麻雀の役は漢字から連想することができるほか、ルールがシンプルなこともあり、中国麻雀の方が覚えやすいと言った麻雀初心者の方も少なくありません。
また、麻雀には様々なローカルルールが存在するため、中国麻雀もそのうちの1つと考えることで楽しくプレイすることができるのではないでしょうか。