この記事を読んでいるあなたは
- 雀荘バイトの仕事内容が知りたい
- 雀荘バイトの給料が知りたい
- 雀荘バイトの評判を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、雀荘バイトの内情についてお伝えしていきます。
「女性や麻雀初心者でも働けるのか」についてもお答えしていきますので、雀荘で働いてみたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
雀荘バイトの仕事内容
はじめに、雀荘バイトの仕事内容についてお伝えしていきます。
他のバイトと違う点についても解説していきますので、参考にしてください
主な仕事内容
雀荘バイトでの主な仕事内容は、以下の4つ
- 代走・本走
- 洗牌や清掃
- ドリンクや食事の提供
- レジ対応
です。
それぞれ詳細に解説していきます。
代走・本走
働く店にもよりますが、「麻雀を打つ」仕事が多いのが雀荘バイトの特徴です。
- 代走は、トイレ休憩や急な電話対応など、勝負の途中でお客様が抜ける場合に麻雀を打つこと
- 本走は、面子が揃わないときに従業員が勝負に加わること
を指します。
代走 |
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本走 |
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代走は、お客様の代打なので、戻ってきたときにトラブルにならない打ち方が基本です。
放銃しないことはもちろんですが、下手に鳴いたりリーチをかけたりするのも問題になります。店によっては代走のときの禁止事項が細かく決められています。
本走は、基本的に1ゲーム分丸々卓に着きますが、”あくまで従業員として”麻雀を打つのが特徴です。
極端に従業員側が勝ちすぎない配慮が必要なので、プライベートで打つ麻雀とは違った緊張感がありますね。
客の入り具合によって、少ない日は2ゲーム程度、多い日は10ゲーム以上打ちます。
洗牌や清掃
洗牌、店内や卓の清掃、灰皿交換といった、店舗全体の衛生管理も従業員の仕事です。
洗牌は、牌を混ぜる「シーパイ」ではなく、綺麗にする「センパイ」のほうです。
牌を並び替えながら、すべての面を布巾で拭いていきます。
牌を綺麗にしておくことで、全自動卓での撹拌機能が正常に作用します。また、ガン牌を防ぐという意味でも、大切な仕事ですね。
※ガン牌…牌に汚れや傷などの印をつけて、牌の中身がわかるようにするイカサマ行為。
ドリンクや食事の提供
次に、ドリンクや食事の提供です。
とはいえ、さほど品数は多くありませんし、食事のために来店しているわけではないので、ファミレスバイトなどに比べると簡単な業務です。
独特の言い回しがあるので、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえばどうということはないでしょう。
雀荘でよく使われる略称は以下のとおりです。
アリアリ | 砂糖・ミルクの両方が入ったホットコーヒー |
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ナシナシ | ブラックのホットコーヒー |
アメブラ | ブラックのアメリカンホットコーヒー |
アツチャ | 熱い緑茶 |
ツメチャ | 冷たい麦茶 ※店によっては烏龍茶のこともある |
アツシボ | 熱いおしぼり |
ツメシボ | 冷たいおしぼり |
レジ対応
レジ対応も大切な仕事です。
単純な会計業務に加え、レジ金があっているかどうかのチェックも頻繁におこないます。
また、お客様の来店時には、預り金やルールの説明などもレジに居るスタッフが担当するケースが多いです。
他のバイトと違う点
つづいて、他のバイトと違う点について解説していきます。
挨拶は小声が基本
接客のバイトでは、一般的にハキハキとした大きめの発声が求められることが多いですよね。
しかし、雀荘での接客は小声、伝えたい相手にだけ届くボリュームが基本です。
これは、麻雀を打っているお客様の思考を邪魔しないためと、対局中の発声(鳴きやロンなど)をかき消さないためです。
基本的に掛け金は給与から天引き
主な仕事内容に、「本走」という、足りない面子の代わりに卓に入る業務があるとお話しました。
この代金は給与から引かれることになります。
麻雀を打つ際にかかる費用は、場代と掛け金です。
場代は店持ちのこともありますが、掛け金、つまり勝敗によって金額が変わる部分は、従業員が負担するのが一般的です。
体験入店を認めている雀荘もある
雀荘によっては、体験入店を用意しているところもあります。
体験入店とは、2~3時間などの短い時間実際に働いてみてから、入店するかどうかを決められる制度です。
もちろん、勤務時間分の給与も受け取れます。
店の雰囲気や客層を確認できるほか、雀荘バイト自体が初めての場合、業務内容についていけるかどうか判断できるのが嬉しいですね。
雀荘バイトの給料
つづいて、雀荘バイトの給与事情について解説してきます。
時給は800~1,200円程度
雀荘バイトの時給は800円~1,200円程度、一般的なバイトと同等の金額に設定されていることが多いです。
交通費は、一部支給の店舗と全額支給の店舗があるので、勤務前に確認しておいてください。
時給や交通費に関しては、バイトの募集要項に書かれているので、調べやすいでしょう。
注意するべきなのは、深夜帯の給与や残業手当等がどのようになっているかですね。
残念ながら、雀荘の中にはブラックと呼ばれる店も存在します。深夜・早朝・残業等の手当が全くないところもあるため、募集要項に記載がない場合は面接で質問しましょう。
手取り額はマイナスになることも
時給は一般的なアルバイトと同程度ですが、雀荘バイトの怖いところは、本走の勝敗によって手取り額が減るところです。
本走の取り決めは店によって異なりますので、面接時に以下の点を確認しておきましょう。
- 本走や代走の間も、時給が発生するか
- 本走の場代は、従業員と店どちらが払うのか
「麻雀を打っている時間は勤務時間外」とされるブラックな雀荘もあるので、注意が必要ですよ。
そして、一般的に「ゲーム代バック」は、場代が店持ちを意味します。
勝敗の収支は従業員持ちのケースが多いので、「ゲーム代バックの店だから麻雀が弱くても大丈夫」と勘違いしないようにしましょう。
また、負けた分は従業員負担なのにもかかわらず、勝った場合、賞金の一部を店に入れなくてはいけないという非情なルールがある店舗もあります。
営業形態とレート帯が重要
雀荘での給与において、営業形態とレート帯は非常に重要です。
本走の勝敗によって給与が変わるというお話をしてきましたが、セット専門の雀荘であれば、従業員が卓に着くことがないため、収入に変動が生まれません。
また、フリー雀荘であっても、ノーレートと呼ばれる掛け金の発生しない営業形態の店であれば安心です。
麻雀の腕に自信がない場合、フリー雀荘以外でのバイトも視野に入れておくと良いでしょう。
そして、フリー雀荘でバイトする場合、レート帯にも注目する必要があります。
レートとは、点数1,000点をいくらに換算するかの指標です。
高レート雀荘では、勝敗での流動額が大きくなることはもちろん、場代も倍程度になるケースが多いので注意しましょう。
雀荘バイトのメリット
ここからは、雀荘バイトのメリット・デメリットについて掘り下げていきます。
まずは、メリットを3つ紹介します。
麻雀に勝てば給料が増える
雀荘バイトでの手取りは、麻雀の勝敗によって変動します。
麻雀に勝てれば給与が増える・負ければ減るという、ある意味「出来高制」の仕事です。
大きく儲けられる可能性もあり、麻雀好きにとっては夢がある仕事ですね。
さらに、”仕事”として考えると手取りが安いですが、「お給料をもらいながら(タダで)麻雀が打てる」と考えると、さほど悪いものではないかもしれません。
基本的に楽な仕事内容
雀荘の業務は基本的に「ゆるい」です。
時間帯や曜日によっては暇を持て余すことも多いですし、力仕事も少ないので、人を選びません。
また、小規模になるほど遅刻や欠勤に厳しくない雀荘が多いので、「ルーズな性格ゆえに他のバイトが続かなかった」なんて人も意外に働けます。
麻雀の知識が増える
雀荘でバイトしていると、麻雀の知識は自ずと増えていきます。
他の人の打ち方を見る機会も多いですし、麻雀の上手い人に直接質問をすることも可能です。
なにより、自身の給与がかかっているという緊迫した環境で働いているので、知識の吸収速度も一般より高いですね。
雀荘バイトのデメリット
次に、デメリットを3つ紹介します。
給料がマイナスになる月もある
雀荘の従業員として働く場合、自分が打ちたいときだけ卓に着く、というわけにはいきません。
面子が足りなければ強制的に、上限なく麻雀を打たされることになるわけです。
1日の給与分がなくなってしまっても、給与の前借りという形でどんどん卓につかせられるため、給与ゼロどころか「マイナス」もあり得ます。
労働環境があまり良くない
仕事内容や勤務条件(染髪、アクセサリー、服装、出勤日数)はゆるいものの、従業員の数が足りないと長時間勤務を強いられたり、マナーの悪いお客さんに絡まれたりと、労働環境はあまり良いとは言えません。
また、喫煙OKの雀荘では空気が悪いことも考えられますので、健康上もあまり良いとは言えないでしょう。
従業員は不利な条件で卓につかされるケースが多い
従業員は、客ではありません。
面子を補うために卓に着く場合も、接客や接待といった意味合いが強くなるため、「従業員が勝ちすぎてお客様がつまらなく感じるような打ち方」は禁止です。
店舗によって異なりますが、よく言われる禁止事項は以下のような内容ですね。
- ダントツでトップの場合、和了を放棄すること
- 連勝しないこと
- 安い手で和了らないこと
- 自身にハイテイがこないようにずらすこと
雀荘バイトとして打つ麻雀が、プライベートの麻雀と同じように楽しめるとは限りません。
雀荘バイトQ&A
最後に、雀荘バイトについてよくある質問に回答します。
女性でも働ける?
雀荘バイトは、女性でも働けます。
むしろ優遇されるケースが多いです。
「女性のみゲーム代バックあり」で募集している店、「女性のみ本走時に指名料バック」が付く店など、数多くの雀荘が露骨に女性従業員を欲しています。
ただ、店自体がルックス重視で採用していたり、客からのセクハラを黙認していたりするケースも多いです。
事前に店の運営方針や客層をチェックしておくと良いでしょう。
高校生でも働ける?
残念ながら、高校生は雀荘でバイトすることはできません。
雀荘自体が「18歳以上から入店可能・高校生は不可」なので、バイトの取り決めも同様、といったところですね。
麻雀の知識がなくても働ける?
面接時に麻雀の知識がなくても良いですが、麻雀の知識がないまま働くのは厳しいでしょう。
卓に着くにしろ、お客様のサポートをするにしろ、麻雀の知識は必要不可欠です。客としてフリー雀荘に行くのとは違い、点数計算もできたほうが業務がスムーズに運びます。
麻雀を打ったことがない人は、働きながら覚える心づもりで面接に挑んでください。
雀荘バイトの評判や仕事内容まとめ
雀荘バイトの主な仕事内容は、基本的な接客と店内整備、そして面子が足りないときに卓に着くことです。
募集要項に書かれている条件や時給は一般的なバイトと大差ありませんが、仕事として卓についているにもかかわらず掛け金が従業員持ちだったり、残業代等の手当がなかったりと、ブラック寄りなバイトですね。
麻雀が好きではないと、体力面・精神面ともに続けることができないでしょう。
反対に、麻雀好きにとっては、
- 勝てば給与が増える
- 勤務時間内に麻雀が打てる
- 働きながら麻雀の勉強ができる
といったように、メリットも多くあります。
雀荘バイトを経験した後にプロになった雀士もいるので、「大好きな麻雀で生計を立てたい!」という意欲がある人は、一度経験してみてはいかがでしょうか。