麻雀の「九蓮宝燈(チューレンポウトウ)」とは?成立条件や複合する役を徹底解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 九蓮宝燈とは何かを知りたい
  • 九蓮宝燈の成立条件が知りたい
  • 九蓮宝燈がどんな役と複合するのか知りたい

上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀役のひとつである「九蓮宝燈(チューレンポウトウ)」についてお伝えしていきます。

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九蓮宝燈(チューレンポウトウ)とは

はじめに、九蓮宝燈の成立条件と点数、出現率について解説していきます。

「1112345678999+X」で成立

九蓮宝燈は、1種類の数牌を使用して「1112345678999+X(同種の数牌の中から1枚)」という手牌構成を作ると成立する役です。

一見基本のアガリ形から外れた形に見えますが、以下のように分解して見てみると4面子1雀頭の形になっているのがわかります。
牌の構成に指定が入った清一色と捉えるとわかりやすいでしょう。

X=1
  • 1・1・1/1・2・3/4・5・6/7・8・9/9・9
  • 9を雀頭にして、刻子1、順子3の4面子1雀頭になっている
X=2
  • 1・1・1/2・2/3・4・5/6・7・8/9・9・9
  • 2を雀頭にして、刻子2、順子2の4面子1雀頭になっている
X=3
  • 1・1/1・2・3/3・4・5/6・7・8/9・9・9
  • 1を雀頭にして、刻子1、順子3の4面子1雀頭になっている
X=4
  • 1・1・1/2・3・4/4・5・6/7・8・9/9・9
  • 9を雀頭にして、刻子1、順子3の4面子1雀頭になっている
X=5
  • 1・1・1/2・3・4/5・5/6・7・8/9・9・9
  • 5を雀頭にして、刻子2、順子2の4面子1雀頭になっている
X=6
  • 1・1/1・2・3/4・5・6/6・7・8/9・9・9
  • 1を雀頭にして、刻子1、順子3の4面子1雀頭になっている
X=7
  • 1・1・1/2・3・4/5・6・7/7・8・9/9・9
  • 9を雀頭にして、刻子1、順子3の4面子1雀頭になっている
X=8
  • 1・1・1/2・3・4/5・6・7/8・8/9・9・9
  • 8を雀頭にして、刻子2、順子2の4面子1雀頭になっている
X=9
  • 1・1/1・2・3/4・5・6/7・8・9/9・9・9
  • 1を雀頭にして、刻子1、順子3の4面子1雀頭になっている

門前でのみ成立し、ポン・チーはもちろん、1・9牌の暗槓も認められていません。

以前はXの部分が抜けた9面張テンパイのみを九蓮宝燈として扱っていましたが、現在ではルールが緩和され、最終的なアガリ形が「1112345678999+X」の並びになっていれば九蓮宝燈として認められるようになりました。

9面張テンパイを「純正九蓮宝燈」、それ以外を「九蓮宝燈」と呼び分けています。

九蓮宝燈の点数

九蓮宝燈は役満なので、点数は子32,000点、親48,000点です。

ただ、難易度の違いから純正九蓮宝燈と通常の九蓮宝燈に差をつけるケースも多く、雀荘によっては純正九蓮宝燈がダブル役満、九蓮宝燈が役満となっています。

ダブル役満の場合は、子64,000点、親96,000点です。

九蓮宝燈の出現率

九蓮宝燈の出現率は、0.0005%です。
役満の中でもトップクラスの難易度で、天和や四槓子に匹敵します。

九蓮宝燈と複合する役・しない役

九蓮宝燈は構成が限定されている役なので、基本的にどの役とも複合しません。

唯一、手牌構成に制約がない天和・地和とは複合可能ですが、それぞれの難易度を考えるとあまり現実的ではないです。
天和・地和は狙って出せるものでもないので、複合について考える必要はないでしょう。

九蓮宝燈のテンパイ形8パターン

ここでは、九蓮宝燈のテンパイ形8パターンを紹介します。
テンパイ時点では九蓮宝燈が確定していないものも多いので、フリテンに注意しましょう。

ペンチャン待ちテンパイ

ペンチャン待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合、アガリ牌は3もしくは7です。
牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

3が足りず、1が余分にあるペンチャン待ち

カンチャン待ちテンパイ

カンチャン待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合のアガリ牌は、2・3・4・6・7・8のいずれかです。

牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

2が足りず、1が余分にあるカンチャン待ち

シャンポン待ちテンパイ

シャンポン待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合のアガリ牌の組み合わせは、以下の4パターンです。

  • 1・5待ち
  • 1・8待ち
  • 2・9待ち
  • 5・9待ち

牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

1が足りず、5が余分にあるシャンポン待ち

リャンメン待ちテンパイ

リャンメン待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合のアガリ牌の組み合わせは、以下の6パターンです。

  • 3・6待ち(単純両面)
  • 4・7待ち(単純両面)
  • 2・3待ち(変則2面張)
  • 4・5待ち(変則2面張)
  • 5・6待ち(変則2面張)
  • 7・8待ち(変則2面張)

牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

【単純両面】

6が足りず、1が余分にあるリャンメン待ち

【変則2面張】

3が足りず、6が余分にあるリャンメン待ち

3面待ちテンパイ

3面待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合のアガリ牌の組み合わせは、以下の18パターンです。

  • 1・4・7待ち(単純3面張)
  • 3・6・9待ち(単純3面張)
  • 1・2・3待ち(変則3面張)
  • 7・8・9待ち(変則3面張)
  • 1・2・4待ち(変則3面張)
  • 1・4・5待ち(変則3面張)
  • 1・4・8待ち(変則3面張)
  • 1・4・9待ち(変則3面張)
  • 1・6・9待ち(変則3面張)
  • 2・3・5待ち(変則3面張)
  • 2・4・5待ち(変則3面張)
  • 2・3・6待ち(変則3面張)
  • 2・6・9待ち(変則3面張)
  • 4・7・8待ち(変則3面張)
  • 5・6・8待ち(変則3面張)
  • 5・7・8待ち(変則3面張)
  • 5・6・9待ち(変則3面張)
  • 6・8・9待ち(変則3面張)

牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

【単純3面張】

1が足りず、6が余分にある3面待ち

【変則3面張】

1が足りず、2が余分にある3面待ち

4面待ちテンパイ

4面待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合のアガリ牌の組み合わせは、以下の9パターンです。

  • 1・3・6・9待ち
  • 1・4・6・9待ち
  • 1・4・7・8待ち
  • 1・4・7・9待ち
  • 2・3・5・6待ち
  • 2・3・5・8待ち
  • 2・3・6・9待ち
  • 2・5・7・8待ち
  • 4・5・7・8待ち

牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

6が足りず、3が余分にある4面待ち

 

5面待ちテンパイ

5面待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合のアガリ牌の組み合わせは、以下の2パターンです。

  • 2・3・5・6・8待ち
  • 2・4・5・7・8待ち

牌姿の一例を挙げると、以下のようになります。

8が足りず、5が余分にある5面待ち

9面待ちテンパイ

9面待ちで九蓮宝燈をテンパイした場合の牌姿は、以下のようになります。

純正九蓮宝燈

同種の数牌1~9のどれを引いてもアガることができます。

九蓮宝燈を狙うべき場面

九蓮宝燈は清一色の上位モデルとも言える役なので、まずは門前で清一色を狙える状態になっていることが重要です。

具体的には、配牌時に1種類の数牌に偏っている状態ですね。
1・9牌の対子があったり、中張牌が1枚ずつになっていたりするとなお良いです。

途中で1・9牌の暗刻が揃ったら積極的に九蓮宝燈を狙い、いずれかが場に2枚見えて九蓮宝燈の可能性が潰えてしまったら諦めて清一色にシフトします。

九蓮宝燈と関わりが深いローカル役

つづいて、九蓮宝燈と関わりが深いローカル役を紹介します。
一般的な雀荘で採用されているケースは少ないですが、仲間内で遊ぶときなどに取り入れてみると面白いですよ。

八連宝燈(パーレンポートー)

八連宝燈は、理論上は9面待ち・実際は8面待ちという清一色が揃ったときに適用されるローカル役満です。
門前限定の役で、暗槓を含み鳴きは認められていません。

八連宝燈テンパイの例を挙げると、以下のような手牌です。

同じ種類の数牌すべてがアガリ牌として成立するので、理論上は9面待ちです。
しかし、3萬を4枚使いしているので、実際のアガリ牌は8種類となります。
このような特殊な門前清一色が、八連宝燈です。

七連宝燈(チーレンポートー)

七連宝燈は、理論上は9面待ち・実際は7面待ちという清一色が揃ったときに適用されるローカル役満です。
門前限定の役で、暗槓を含み鳴きは認められていません。

八連宝燈と同じ理論で、4枚使いしている牌が2種類あるケースが七連宝燈となります。

鳴き九蓮宝燈

鳴き九蓮宝燈とは、名前のとおり副露して作った九蓮宝燈を、3翻役として認めるローカルルールです。

通常役の扱いになるので、必ず清一色と複合し、実質8翻となります。

九蓮宝燈に対するよくある質問

最後に、九蓮宝燈に関するよくある質問にお答えしていきます。

九蓮宝燈でアガると死ぬと言われているのはなぜ?

阿佐田哲也著の有名な麻雀小説『麻雀放浪記』の作中で、九蓮宝燈をアガった重要人物が死亡するシーンがあることから来ていると考えられます。

ただこれには諸説あり、

  • 運を使い果たしてしまったことを意味して死ぬという表現が使われている
  • 中国の一部の地方で、九蓮宝燈が縁起の悪いものと考えられている

というものもあります。

いずれにしても単なる迷信ですので、実際に九蓮宝燈をアガったからと言って死ぬわけではありません。

九蓮宝燈はどうして難易度が高い?

九蓮宝燈の出現率がここまで低くなるのには、主に2つの理由があると考えられます。

ひとつめの理由は、1・9牌の暗刻を揃えるのが難しいからです。
1種類の数牌で構成する以上、配牌時の手牌によって候補となる1・9牌が限定されます。
さらに、1・9牌のどちらか一方が場に2枚出てしまった時点で、九蓮宝燈は成立しません。
九蓮宝燈を狙う場合は、打牌の選択ミスというより、単純な配牌とツモの運勝負になるため、非常に難易度が高いです。

ふたつめの理由は、清一色でのアガリになりやすいからです。
九蓮宝燈は、テンパイ時に役が確定していないケースが多いです。
やっとの思いで九蓮宝燈テンパイまでこぎつけても、清一色アガリで妥協するケースが多いため、極端に出現率が下がっていると考えられます。

九蓮宝燈は出現率0.0005%の超難関役

九蓮宝燈は、1種類の数牌を使用して「1112345678999+同種の数牌どれか」という構成になったときに成立する役満です。

非常に難易度が高く、出現率は0.0005%。
アガったら死ぬとも言われ、特に純正九蓮宝燈においては一生で1回アガれるかどうかという難易度です。

ほぼ配牌とツモの運で成り立つので狙うのは難しいですが、挑戦しなければ絶対にアガれない役とも言えます。
構成としては清一色の一種なので、配牌時に1種類の数牌に偏っていると感じたら、チャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。