この記事を読んでいるあなたは
- 音声メディアって何?
- どうやって稼ぐの?
- おすすめの音声メディアアプリは?
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、音声メディアの概要や種類をお伝えしていきます。
後半ではおすすめの音声メディアアプリも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
音声メディアとは
はじめに、音声メディアの概要を解説します。
音声のみで情報発信をおこなうメディアのこと
音声メディアとは、テキストや画像といった視覚要素を使用しない、音声のみの情報発信ができるメディアのことです。
以前は、ラジオのように専用の機器を使用するものがメインでしたが、ネットやスマホの普及により、使用媒体の幅は大きく広がりました。
最近は専用のスマホアプリなども数多くリリースされ、ラジオやパソコンを持たない人でも音声メディアに触れられるようになっています。
それに伴って、音声メディアに求められるものも変わり、現在は「個人でも気軽に情報発信がおこなえるもの」が評価される傾向にあります。
音声メディア市場は拡大傾向
音声メディアの利用率は世界的に拡大傾向にあり、今後も増加していくことが予想されています。
アメリカでは、人口の約7割が音声メディアを利用しているというデータもあるほどです。
日本での利用率は世界に比べると低めですが、ここ1~2年で急速に利用者を増やしています。
新型コロナの流行に伴って、在宅ワークに切り替わったことや、対面での接触機会が減ったことも、音声メディアの発達に影響しているようですね。
仕事中のBGMや、孤独感を埋めるコミュニケーションツールとして、今後も成長が期待される分野です。
個人が音声メディアで「稼ぐ」ことも可能
個人が情報配信で稼ぐと言えば、ブログやYouTubeが主流でした。
収益化の手段は、広告収入です。
しかし近年では、音声メディアを使って稼ぐ個人も増えています。
音声メディアでは、視聴者からの投げ銭や月額課金によって収益化するのが特徴です。
視聴回数や視聴時間に応じて広告収入が発生するタイプもありますが、稼いでいる人ほど、投げ銭などの「直接コンテンツに対して料金を支払うもの」を重視しています。
音声メディアで稼ぐことのメリットは、以下の3つです。
- 顔出しの必要がなく、身バレの危険性が少ない
- 何万もの視聴者を集める必要はなく、濃いファンがつけば稼げる
- 飽和状態の動画メディアに比べ、音声のみであれば「ながら聴き」してもらえる可能性が高い
動画に比べて手間が少なく、ちょっとしたお小遣い稼ぎとしても活用できるため、学生や会社員にもおすすめです。
音声メディアは5種類に分類される
現在、音声メディアは
- ポッドキャスト系
- 音声配信アプリ系
- 音声SNS系
- インターネットラジオ系
- オーディオブック系
の5種類に分類されています。
ここでは、音声メディアごとの特徴について、解説していきます。
ポッドキャスト
ポッドキャストは、ネット上に音声データを配信するシステムのことを指します。
ポッドキャストという単語は、アップル社のタブレット媒体「iPod」と、放送を意味する「Broadcasting」を掛け合わせて生まれました。広い意味では動画配信も含まれるのですが、近年では音声配信サービスを指す言葉として定着しています。
代表的なポッドキャストには、以下のようなものがあります。
- Apple Podcasts
- Google ポッドキャスト
- spotify
- Amazon Music Unlimited
音声配信アプリ
音声配信アプリは、音声のみでのライブ配信がおこなえるスマートフォンアプリのことです。
ラジオ配信アプリとも呼ばれます。
代表的な音声配信アプリには、以下のようなものがあります。
- Spoon
- Radiotalk
- stand.fm
- Himalaya
音声SNS
音声SNSは、テキストや画像の代わりに、音声によってコミュニケーションがとれるSNSのことです。
音声配信アプリと似ていますが、音声SNSでは配信者と視聴者が分かれておらず、同じ立場でコミュニケーションを楽しむことができるのが特徴です。
代表的な音声SNSには、以下のようなものがあります。
- clubhouse
- clubroom
- roomn
インターネットラジオ
インターネットラジオは、電波ではなくインターネット回線を介して配信するラジオ番組のことです。
Webラジオとも呼ばれます。
パソコンやスマホで聴けるので、ポータブルラジオに馴染みがない若者にも、配信を届けられるのがメリットですね。
代表的なインターネットラジオには、以下のようなものがあります。
- radiko
- ラジオクラウド
- JPradio.jp
オーディオブック
オーディオブックは、書籍を朗読して音声データにしたコンテンツです。
手を使わないので、通勤や通学、家事の最中にも読書を取り入れられるのが魅力ですね。
代表的なオーディオブックには、以下のようなものがあります。
- Audible
- audiobook.jp
- LibriVox
- flier
おすすめ音声メディアランキング
最後に、個人でも情報発信がおこないやすい音声メディアを、ランキング形式でお伝えします。
1位:Spoon(スプーン)
出典:https://apps.apple.com/
Spoon(スプーン)は、2016年にリリースされた音声配信サービスです。
審査の必要がなく、ジャンルも「雑談配信」や「歌ってみた」など、誰にでも取り組みやすいものが揃っています。
プロよりも個人の配信者が多いのが特徴ですね。
Spoon(スプーン)には動画配信機能は備わっておらず、音声のみに特化しています。
配信方法は、下記の3つです。
- リアルタイムで配信する「LIVE」
- 録音したものを配信する「CAST」
- 視聴者から寄せられたお題に沿ってしゃべる「TALK」
収益化は、視聴者からの投げ銭でおこないます。
ユーザーは中高生~20代が中心なので、いかに若い層にウケるかが重要です。
2位:Voicy(ボイシー)
出典:https://apps.apple.com/
Voicy(ボイシー)は、株式会社Voicyが運営するボイスメディアです。
配信をするには審査に通過する必要があり、参入ハードルは高めですね。
ただ、審査通過して人気の配信者になれば、企業がスポンサーに付くことがあります。
一般リスナーからの収益化も、投げ銭方式ではなく月額課金方式のため、他の音声メディアアプリに比べて安定した収入が見込めるのが魅力です。
また、リスナーのデータが見られる機能も備わっており、配信の方向性チェックがしやすいのは、他のアプリにない利点です。
インフルエンサーとして活躍したい人は、Voicy(ボイシー)で配信することを目標にするのも良いのではないでしょうか。
ユーザーは、20~40代の働き盛り世代がメインです。
そのためもあってか、配信の内容は、自己啓発系や日常で役に立つちょっとした知識が多いのが特徴。
雑談配信ではなく、テーマに沿って語る内容がウケる傾向にあります。
3位:Radiotalk(ラジオトーク)
出典:https://apps.apple.com/
Radiotalk(ラジオトーク)は、審査が必要なく、個人でも使いやすい音声メディアです。
匿名で利用でき、アプリをダウンロードするだけで、誰でも気軽にラジオ番組を持てるのが魅力です。
配信方法は、事前収録の「トーク」と、リアルタイム配信の「ライブ」の2種類。リスナーからの投げ銭によって、収益を得ます。
- トークの一部を切り取ってSNSにシェアすると、自動で字幕付き動画に変換してくれる
- ポッドキャストへの同時配信が可能
- ゲストを招いてコラボトークができる(最大5人)
というように、便利な機能も満載です。
特に、ポッドキャストやSNSに投稿できる機能がポイントですね。
Radiotalk(ラジオトーク)を利用していないユーザーにも訴えかけられますし、1回の収録で済む分、時間的なコストも削減できます。
テーマに沿って語る系の配信者が多いので、発信したい内容がバシッと決まっている人におすすめです。
4位:stand.fm(スタンドエフエム)
出典:https://apps.apple.com/
stand.fm(スタンドエフエム)は、誰でもかんたんにラジオパーソナリティになれる音声配信アプリです。
ゲストユーザーを招ける機能や、リスナーからのお便りをもらう機能が備わっており、より本物のラジオ番組に近い形式で配信をおこなえます。
アプリをダウンロードするだけで誰でも即配信できるようになっており、審査などはありません。
BGMや効果音の挿入、いらない部分のカットなど、編集機能も備わっているので、stand.fm(スタンドエフエム)単体ですべての作業が完結します。
収益化の手段は下記の3つです。
- 再生時間に応じて収益還元を受けられるプログラム(4~6円/時間)
- 視聴者からの投げ銭
- 月額課金制の有料チャンネル開設
5位:Himalaya(ヒマラヤ)
出典:https://apps.apple.com/
Himalaya(ヒマラヤ)は、中国で絶大な人気を誇る音声配信アプリです。
2017年に日本版が配信されました。
Himalaya(ヒマラヤ)の特徴は、多機能な音声プラットフォームであること。Himalaya(ヒマラヤ)ひとつで、下記全ての音声配信を聴くことができるのです。
- 40万超えのポッドキャストチャンネル
- 26,000点以上のオーディオブック
- ASMRコンテンツ
- 有名なキャスターや芸能人のラジオ配信
- 一般ユーザーによるラジオ配信
「音声メディアはこれひとつでOK」と言わんばかりですね。全世界で6億人のユーザーがいるというのにも納得の便利さです。
一般ユーザーのラジオ配信には審査はなく、YouTubeチャンネルを開設する感覚で、気軽にコンテンツを投稿できます。
6位:Podcast(ポッドキャスト)
出典:https://apps.apple.com/
Podcast(ポッドキャスト)は、音声データを配信するシステムの総称。AppleやGoogle、Amazonなどの大手企業がそれぞれ独自のポッドキャストサービスを展開しています。
ポッドキャストアプリ自体は、視聴専用のサービスになっており、収録・配信機能はありません。
マイクやミキサーといった専用機器や録音編集アプリを使って収録を済ませた後に、音声ファイルをサーバ上にアップする、という手順になります。
アプリ1つで完結するものに比べると面倒ですが、ユーザー数が多く、企業も注目しているツールなので、導入しておいて損はないですよ。
収益化は、下記3つの手段があります。
- 有料コンテンツとして販売する
- 企業や個人にスポンサーになってもらう
- 音声広告プログラムに申し込む
7位:REC.(レック)
出典:https://apps.apple.com/
REC.(レック)は、2020年にリリースされた音声配信アプリです。
YouTuber系のレーベル会社UUUMが提供しているサービスで、ボイスオーディションや歌王決定戦など、運営主体のイベントも多く開催されています。
音声SNSとしてリリースされていますが、配信は録音がメインで、YouTube配信の音声版といった印象ですね。
- 予約投稿機能がある
- 効果音が豊富に取り揃えられている
- ブラウザ版での視聴も可能
というのが特徴です。
ユーザーは若い世代が多く、YouTube利用者からも支持されています。
ゆくゆくは収益化機能も実装されていくということで、今後の成長に期待が高まるアプリです。
8位:note(ノート)
出典:https://apps.apple.com/
note(ノート)はもともと、テキストで情報を配信するブログのようなサービスとしてリリースしました。
しかし、昨今の音声メディア市場の拡大によって、サービス内容をアップデートし、今では音声投稿機能を使って音楽やラジオを配信することもできるようになっています。
- 機能は収録音声の公開のみ
- 録音時間は最長5分まで
- 音声ファイルのアップロードは最大50MBまで
というように、他の音声配信サービスに比べると制約が多いですが、使い方次第では他のアプリに引けを取らない収益化が可能です。
たとえば、note(ノート)に集まるユーザーはクリエイターが多く、テキストを好む性質があります。
- テキストで歌詞や曲にこめた思いなどを書き、実際に歌った音源を音声投稿で配信する
- テキストで物語を書き、朗読音源を音声投稿で配信する
などといった使い方もできますね。
9位:clubhouse(クラブハウス)
出典:https://apps.apple.com/
clubhouse(クラブハウス)は、2021年になって爆発的に流行りだした音声SNSです。
海外のアプリで、現在「日本版の配信はなし、対応はiOSのみ」という状況なのにもかかわらず、多くのインフルエンサーが利用を始めています。
特徴は、以下の3つです。
- 参加は招待制であること
- 録音やメモといった記録を禁止されていること
- 主催者・話し手・聴取者という3つの立ち位置が設定できること
clubhouse(クラブハウス)では、トークに参加するためには、他の参加者から招待を受ける必要があります。
誰に招待されたかは全員に開示され、参加者同士のつながりが目に見えるというのが斬新ですね。
さらに、参加者の立ち位置が設定できることで、使い道が多いのもポイントです。
著名人が話し手になって多くの聴取者を集めるトークイベントから、参加者全員が話し手になる雑談ルームまで、さまざまなモデルで活用されています。
10位:Anchor(アンカー)
出典:https://apps.apple.com/
Anchor(アンカー)は、ワンクリックでポッドキャスト配信がおこなえるサービスです。
ポッドキャストへの投稿は、外部ツールを使うことが必須なので、初心者にはハードルが高いもの。しかし、Anchor(アンカー)があれば、誰でもかんたんに、ポッドキャストへのアップロードができるのです。
収録自体も、録音/停止ボタンをタップするだけのシンプルな操作なので、音声収録が初めての人でも直感的に使えます。
特徴は以下の3つ。
- AppleやGoogle、複数のポッドキャストに一斉アップロード可能
- 約20種類のBGMや効果音を挿入できる
- 友だちを招待したコラボ収録機能も実装されている
各ポッドキャストで必要なアカウント作成も、Anchor(アンカー)側でおこなってくれるため、ポッドキャスト配信のハードルがぐっと下がりますよ。
音声メディアは急成長中の情報発信ツール
音声メデイアは、「音声のみで情報発信ができるサービス」を指す言葉です。
世界規模で急速に成長している市場であり、ゆくゆくはテレビやYouTubeなどの動画配信と同様に、国民のほとんどが楽しむコンテンツになるだろうと予想されています。
個人でも配信できるアプリが次々とリリースされているので、興味のある人はぜひダウンロードしてみてください。
多くのアプリで収益化の手段が用意されているため、仕事としても十分に成り立ちます。