この記事を読んでいるあなたは
- 麻雀とドンジャラの違いはなにか知りたい
- 麻雀とドンジャラ、それぞれのルールを比較したい
- ドンジャラとポンジャンの違いが知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀とドンジャラの違いについて、それぞれのルール説明をしながら解説していきます。
ドンジャラとは?
出典:https://www.asovision.com/donjara/doraemon/index.html
麻雀とドンジャラの違いを解説する前に、ドンジャラとはどのようなゲームなのか、簡単に説明します。
9枚の牌を使っておこなう絵合わせゲーム
ドンジャラとは、9枚の牌を使っておこなう絵合わせゲームです。
8枚の牌を手牌として持ち、自分の番が来たら山から1枚を引いて、要らない牌を捨てる、という動作を繰り返します。
同じ模様の牌3枚を1組とし、一番早く3組揃えられたプレイヤーの勝利です。
3組の構成によって成立する役が変わり、アガったときの点数も変化します。
麻雀と同じように、プレイヤーは親と子に分かれており、親が1~2周するまでの複数対局を経て勝者が決まる仕組みです。
ドンジャラの種類
ドンジャラの牌デザインは、人気アニメの絵柄を使用するのが一般的です。
ドラえもんやONE PIECE、鬼滅の刃など、さまざまなアニメのドンジャラが販売されています。
老若男女問わず、家族みんなで楽しめるのがドンジャラの魅力だと言えるでしょう。
ドンジャラとポンジャンの違い
ドンジャラと非常によく似たゲームとして、ポンジャンがあります。
ゲーム性は同じですが、販売元の会社が異なるため、名称が分かれています。
ドンジャラは株式会社バンダイの登録商標、ポンジャンは株式会社タカラトミーの登録商標です。
大きな違いは「どのアニメの絵柄を使用しているか」なので、好みで選ぶと良いでしょう。
麻雀とドンジャラは「牌」が違う
ドンジャラは麻雀によく似たゲームですが、子供向けにアレンジされていることもあり、結構な違いがあります。
ここからは、ドンジャラと麻雀の違いについて解説していきます。
麻雀の牌は136枚、ドンジャラの牌は81枚
麻雀とドンジャラでは、使用する牌の枚数が大きく異なります。
麻雀は14枚の手牌でアガリを目指すのに対し、ドンジャラは9枚の手牌でアガリを目指すので、牌の枚数が少ないのは当然と言えば当然です。
注目するべきは、1種類の牌が何枚ずつ入っているかですね。
麻雀は、34種136枚。
同じ模様の牌は4枚で、これはどの牌も共通の条件です。
対してドンジャラは、一概に「何種類・各何枚」と表せません。
同じ模様が3枚のものもあれば、9枚のものもあります。
牌の枚数に差をつけることで、揃えるのが難しい牌なら高得点になる、というようにゲームバランスを整えています。
ドンジャラには字牌・数牌の区別がない
麻雀には、字牌と数牌があります。
揃えやすい順子、揃えにくい刻子の2種類を作ることで、ゲームバランスが成り立っています。
しかし、ドンジャラには数牌が存在せず、よって麻雀で言う順子も存在しません。
ドンジャラでは、字牌・数牌の区別がない分、各牌の枚数に変化を持たせている、とも言えるでしょう。
麻雀とドンジャラは「役」が違う
つづいて、麻雀とドンジャラの役について、比べていきます。
ドンジャラは麻雀に比べて役が少ない
麻雀には、ローカル役を含まず42種類の役(※)があります。
対して、ドンジャラの役はそこまで多くありません。
一部の商品を参照すると、次のような具合です。
ドラえもんドンジャラDX | 14種類 |
---|---|
ONE PIECE WANTED EDITION | 24種類 |
鬼滅の刃 | 10種類 |
役一覧がA4用紙1枚に収まるほどの量なので、初めてプレイする人にも易しく、熟練者との能力差が生まれづらいのが魅力です。
ドンジャラには刻子しかない
前述したとおり、ドンジャラには数牌がないので、牌の組み合わせは刻子のみです。
槓子役や対子役のほか、雀頭という概念もないので、単純に3枚揃うのを目指すゲームとなっています。
ドンジャラの役は、キャラクターを知っていると覚えやすい
ドンジャラの役は、キャラクターを知っているほど覚えやすいのが特徴です。
鬼滅の刃ドンジャラを例に解説します。
まず、鬼滅の刃ドンジャラの牌デザインは、以下の15種類です。
出典:https://toy.bandai.co.jp/item/detail/11554/
そして、以下のような役があります。
出典:https://toy.bandai.co.jp/item/detail/11554/
背景の色が同系統なわけでもないので、知らない人からしたら「なぜ?」となりますが、キャラクターを知っている人なら即座に理解できます。
全部で14人のキャラクターが描かれた牌がある中でも、旅の仲間、水の呼吸と言えば、上記の組み合わせしかないからです。
役の名前を聞くだけで揃えるべき牌が分かるのは、ドンジャラの大きな魅力です。
麻雀とドンジャラは「点数計算」が違う
麻雀は、翻と符の2つの要素をかけ合わせて、点数計算をします。
対して、ドンジャラは各役に直接点数が割り振られており、役が複合する場合も単純に点数を足していくだけです。
要素が単純明快で、子どもにもわかりやすいのが魅力です。
麻雀とドンジャラは「細かいルール」が違う
つづいて、更に細かいルールを比べていきます。
このあたりからは、ドンジャラの種類によってもルールが違ってくるので絶対とはいえませんが、参考にしてみてください。
麻雀とドンジャラでは回り順が逆
麻雀は、ツモをする牌山は時計回りですが、ツモをする人の順番と親の順番は反時計回りです。
対して、ドンジャラはすべて時計回りで、ゲームを進行します。
リーチの概念が違う
麻雀は、リーチがひとつの役になっていて、必ずしなければいけないものではありません。
加えて、チーやポンをしているとリーチ宣言ができない、というルールもあります。
対して、ドンジャラにおけるリーチは必ずしなければいけないものです。
カードゲームUNOで、残り枚数が1枚になったときに「ウノ」と宣言しなければいけないのと同じ感覚ですね。
ドンジャラでは、リーチをかけていない場合、役が揃ってもアガることができません。
ドンジャラは「鳴きなし」か「ポンのみ」
ドンジャラは、刻子のみで面子を作るので、チーとカンはありません。
そして、他家の捨て牌をもらえるかどうかは、ドンジャラの種類によってまちまちです。
完全ツモ勝負の鳴きなしルールもあります。
また、鳴きありの場合でも、発声は「ポン」ではなく「よこどり」になっているなど、種類ごとに特色があります。
ドンジャラには王牌がない
ドンジャラには王牌がありません。
牌山がすべてなくなるまでゲームを続けます。
王牌に入っていたから揃わなかった、ということもないですし、ドラも存在しません。
ドンジャラにはフリテンがない
ドンジャラには、フリテンがありません。
自分が捨てた牌でアガれることはもちろん、一度アガリ牌を見逃して、同順内で別のプレイヤーからロンすることもできます。
ドンジャラにはノーテン罰符がない
ドンジャラには、ノーテン罰符がありません。
誰もアガれなかった場合は、点数のやり取りはなしで次局に移ります。
麻雀とドンジャラは「遊びの幅」が違う
現在流通しているドンジャラは、「ドンジャラ」としての遊び方のほかに、さまざまなゲームが用意されているのが特徴です。
たとえば、
- トランプ風に使ってババ抜きや神経衰弱などで遊ぶ
- 牌をマス目状に並べてビンゴゲームをする
- 付属の用紙を使ってすごろくゲームをする
といった具合です。
ドンジャラに飽きてしまった場合や、ドンジャラのルールを理解するのが難しい年齢の子どもと遊ぶ場合などに、応用がききます。
ドンジャラは簡易麻雀とも呼べるゲーム
この記事では、麻雀とドンジャラの違いについて解説しました。
細かい部分も見ていくと、結構な違いがあることがわかるでしょう。
ドンジャラは、いたるところで単純化され、初見でも挫折せずにプレイできます。
それでいて、知的ゲームとしての側面はしっかり残っているのが魅力です。
「麻雀のルールが複雑すぎて挫折してしまった」という人は、入門編として、ドンジャラからはじめてみても良いかもしれません。