この記事を読んでいるあなたは
- 裏ドラとはなにか知りたい
- 裏ドラはどの程度の確率で乗るのか知りたい
- 裏ドラが乗る確率を上げる方法が知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀の得点アップに欠かせない「裏ドラ」についてお伝えしていきます。
裏ドラとは
麻雀には、アガリ時に持っているだけで1枚あたり1翻つく、特別な牌が存在します。
それが、「ドラ」です。
ドラとなる牌は毎局変わり、配牌の際にめくる「ドラ表示牌」をもとに確認します。
2段で積まれている牌山のうち上段をドラ表示牌として使用し、対局中、下段が使われることはありません。
しかし、一定の条件下で、対局後に「ドラ表示牌の真下の牌」がめくられることがあります。
それが「裏ドラ表示牌」です。
では、どのような条件で裏ドラ表示牌がめくられるのか、詳しく説明していきます。
リーチをかけてアガった際に確認できるドラ
裏ドラ表示牌をめくれるのは、その局でアガったリーチ者だけです。
対局終了後、裏ドラ表示牌をめくり、裏ドラが手牌に含まれているかどうか確認します。
そして、裏ドラが乗れば、その分翻をプラスして点数申告をします。
通常のドラと違う点は、
- リーチをかけていなければ、裏ドラ表示牌をめくれない=裏ドラは乗らない
- 試合中は裏ドラ表示牌を確認できない
という2点です。
裏ドラの確認方法は、通常のドラと同じく、「表示牌の次の牌」です。
数牌 | 1→2→3…のループ |
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---|---|---|
白發中 | 白→發→中 のループ |
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東南西北 | 東→南→西→北 のループ |
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裏ドラが乗る確率は「3回に1回」
では、裏ドラが乗る確率はどれほどのものなのでしょうか。
場に出ている枚数を考慮すると計算が複雑になるため、単純計算で考えてみます。
麻雀の牌は全部で136枚、各牌4枚ずつ入っているため、計算式は【手牌の種類÷34】です。
すべて種類が異なる順子【13種】 | 38% |
---|---|
七対子【7種】 | 20.5% |
すべて刻子もしくは槓子【5種】 | 14.7% |
最大だと38%、かなりの確率で裏ドラが乗ることがわかりますね。
とはいえ、実際そこまで高い確率にはなりません。
各プレイヤーの手牌や河にある牌によって「ドラ表示牌になる確率」が変わるためです。
【例】「萬子の1」が場に4枚見えている場合、「萬子の2」が裏ドラになる確率は0
すべて種類が異なる順子で揃えられた手牌の場合、3回に1回の確率で乗る程度の割合ですね。
裏ドラを乗せるテクニック
つづいて、裏ドラを乗せるテクニックをお伝えします。
ピンフorチートイツを狙う
裏ドラを乗せたいのであれば、必然的に手牌の種類が多くなる、ピンフかチートイツを狙いましょう。
ピンフであれば最大13種類、チートイツであれば7種類の手牌を使用できます。
裏ドラが乗る確率が高いのはピンフの方ですが、チートイツの場合、裏ドラが乗る際には必ず2翻以上つくのがポイントです。
裏ドラが乗る確率 | 裏ドラが1種類一致した場合の翻アップ数 | |
---|---|---|
ピンフ | 3回に1回 | 立直+平和+裏ドラ1枚 =3翻 ※雀頭に裏ドラが乗れば4翻 |
チートイツ | 5回に1回 | 立直+平和+裏ドラ2枚 =4翻 |
また、裏ドラが乗る確率を上げたいのであれば、なるべく連続する牌で構成するのは避けるべきです。
なぜなら、自分が使用している牌は、その分ドラ表示牌になる確率が下がるから。
比較的わかりやすい七対子を具体例に挙げるので、比べてみましょう。
※場に見えている牌や他家の手牌については考慮していません。
A.「萬1・1」「萬3・3」「萬5・5」「萬7・7」「白・白」「東・東」「西・西」
- 自分の手牌14枚を除くと、残り枚数は122枚
- 残り122枚の中に「萬子の9・2・4・6」「中」「北」「南」は、各4枚入っている
- 計算式は、28÷122
よって、上記のケースだと、約23%の確率で裏ドラが乗ると言えます。
B.「白・白」「發・發」「中・中」「東・東」「南・南」「西・西」「北・北」
- 自分の手牌14枚を除くと、残り枚数は122枚
- 残り122枚の中に「中」「白」「發」「北」「東」「南」「西」は、各2枚入っている
- 計算式は、14÷122
よって、上記のケースだと、裏ドラが乗る確率は約11.5%です。
連続していると確率が半分程度に減るのがわかりますね。
カンをする
裏ドラの仲間に、「カン裏」と呼ばれるものがあります。
カン裏は、カンによってめくられた「カンドラ表示牌」の真下にある牌のことです。
リーチをかけてアガった際には、裏ドラとともに、カン裏も確認できます。
つまり、カン+リーチは、ドラ表示牌を一気に2枚増やす行為なのです。
自身がアガれそうな局面では、暗槓でドラ牌の枚数を増やしましょう。
注意点としては、明槓では裏ドラをつけられないところです。
裏ドラが確認できるのは、リーチをしてアガった場合のみですよね。
ツモ牌のみを使用する暗槓では門前は崩れませんが、他家の捨て牌をもらう明槓をしてしまうとリーチがかけられません。
単純に他家の裏ドラ確率を上げるだけの行為になってしまいますので、注意してください。
裏ドラ効率を考える
場に見えている牌を活用して、裏ドラ効率を考えるのもひとつの手です。
裏ドラ効率とは、場に見えている牌を活用して、裏ドラが乗りやすい牌を手元に残していく考え方です。
具体例を挙げます。
- 「1萬・1萬/3萬・4萬・5萬/1索・2索・3索/5索・6索・7索・8索/4筒」
- 「5筒」をツモ
上記のケースで、索子の5を切るか8を切るかという問題です。
裏ドラが乗る確率を上げたいのであれば、以下の2点をチェックして、捨てる牌を決めましょう。
- 「索子の4」と「索子の7」では、どちらのほうが場に見えているか
- 「索子の4」と「索子の7」では、どちらのほうが他家の手牌に使われている可能性が高いか
見えていない、使われていないほうが、裏ドラ表示牌になる可能性が高いです。
裏ドラを狙うときの注意点
最後に、裏ドラを狙うときの注意点を3つお伝えします。
リーチのメリットとデメリットを把握しておく
裏ドラを乗せるには、リーチをしないことには始まりません。
しかし、毎局リーチをかければよいかと言うとそうではなく、状況に応じて使い分ける必要があります。
リーチのメリット・デメリットを把握した上で、裏ドラを狙いに行くかどうかを決めましょう。
メリット |
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---|---|
デメリット |
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手牌が悪いときにカンしない
「カンをすることで裏ドラが乗る確率を増やせる」とお伝えしました。
しかし、自分にとって確率が上がるということは、当然、他家にとっても同じなわけです。
よって、アガれる見込みがない局では、カンしないのがベターです。
自分がカンした分だけ、他家にドラが乗る確率を増やします。
安手の支払いで済むはずが、自分のカンでドラが乗って満貫確定…というケースも十分にありえますので、注意しましょう。
裏ドラを狙うのは、自分が門前でアガれそうなときです。
テンパイ時にはドラが乗るかどうか判別できない
通常のドラと違って、テンパイ時にはドラが乗るかどうか判別できないのが、裏ドラの難しいところです。
よって、使用する牌の種類を増やしたり、牌山に残っている枚数を考えたりと、「いかに可能性を増やすか」がポイントになってきます。
「あと1翻乗れば勝てる」という場面で裏ドラに賭けるか、手牌を組み替えて役を増やすかは、雀士の戦略次第ですね。
ちなみに、リーチしてすぐ裏ドラを確認するのは、ルール違反なのでやらないようにしましょう。
裏ドラはリーチでアガったときに乗るかもしれない懸賞牌
裏ドラは、リーチをかけてアガった際にだけ確認できるドラです。
アガるまでどの牌が裏ドラになるかはわかりませんが、場に見えている牌から予測して、乗る確率を高めることは可能です。
裏ドラが乗りやすい役と乗りにくい役もありますから、狙うのであればピンフかチートイツを目指しましょう。