麻雀の放銃とは?放銃しないコツや放銃率の目安についても解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 放銃とはなにか知りたい
  • 放銃しないためのコツが知りたい
  • 放銃率何%を目指せば良いのか知りたい

上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀用語「放銃」についてお伝えしていきます。

しても良い放銃と、無くすべき放銃の違いについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

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放銃とは

まずは、放銃の意味と、放銃した場合に起こることを解説します。

テンパイ者のアガリ牌を捨ててしまうこと

放銃とは、「テンパイ者のアガリ牌を捨ててしまうこと」を指す言葉です。
振り込む、打つ、打ち込む、などと呼ばれることもあります。

放銃をゼロにすることは不可能ですが、あまりに回数が多いときには対策を考える必要があるでしょう。

放銃回数を試合数で割った数値は「放銃率」と呼ばれ、和了率と並んで、麻雀の強弱を図るツールとして使用されています。

放銃者は3人分の点数を1人で負担

日本の麻雀スタイルでは、ロンアガリとツモアガリでは点数の支払い方に変化があります。

テンパイ者がツモアガリした場合には、アガリの点数を3人で分割して支払います。
しかし、ロンアガリ、つまり放銃者がいたケースでは、3人分の点数を放銃者1人で支払わなければいけません。
親が満貫でアガった場合、ツモであれば減る点数は4,000点で済みますが、ロンだと12,000点の失点です。

単純に3倍の点数が減るだけではなく、2位・3位との点差も開いてしまうのが、放銃の痛いところですね。

ちなみに、中国麻雀ではアガリがツモでもロンでも、点数は3人で割って払うのが主流です。

放銃には良い放銃と悪い放銃がある

打牌した時点で、他家のアガリと自分1人の失点が確定してしまう放銃。
一見、デメリットばかりに思える行為ですが、単純に放銃しないことを目的とするのは避けたいところです。
実際に麻雀をプレイしていると、あえて放銃するべき場面というのが出てきます。

良い放銃と悪い放銃について解説していきますので、自分のプレイを振り返ってみましょう。
放銃回数ゼロを目標にするのではなく、悪い放銃の回数のみ減らせればOKです。

自覚を持った放銃は良い放銃

基本的に、「この牌はロンされるだろう」という予測のもと、自覚を持って実行する放銃は良い放銃です。

あえて放銃する場面には、以下のようなものが挙げられます。

  • 自身の勝ちが確定する場面
  • 親の連勝をストップできる場面

それぞれ詳しく解説していきます。

自身の勝ちが確定する場面

局はオーラスを想定します。

※オーラス:一番最後の局のこと。東風戦なら東4局、半荘戦なら南4局です。

1位(自分)40,000点
2位(親)25,000点
3位23,000点
4位12,000点

2位が満貫手でツモアガリしてしまうと、自分は4,000点マイナス、2位は12,000点プラスで順位が逆転してしまいます。

であれば、2位がテンパイする前に3位または4位に振り込むのが、確実に勝てる道筋です。
仮に満貫だったとしても、子のロンアガリなので8,000点の支払いで済みます。
自分が32,000点、2位は点数変動なしで25,000点なので、勝ち逃げできますね。

このように、点数が多い人が点数の低い人に放銃するのは、戦略としてアリです。

親の連勝をストップできる場面

連荘中の親にこれ以上流れを持っていかれたらまずいという場面で、安手の子に対する放銃はアリです。
4位のリーチにあえて振り込めば、1位の連荘を止めることができます。

1位(親)49,000点
2位(自分)21,000点
3位18,000点
4位12,000点

おり打ちと無謀な攻めは悪い放銃

自覚を持って実行する放銃は良い放銃。反対に、無自覚でしてしまう放縦は悪い放銃です。
特に、おり打ちと無謀な攻めによる放銃は避けましょう。

おり打ちとは、アガリを諦めているにも関わらず放銃してしまうことを指す言葉です。
安全牌読みが間違っているか、安全牌を持っていないにも関わらず降りようとして、アガリ牌を切ってしまうケースですね。

牌読みが間違っているのなら、基礎から勉強し直しましょう。
手牌の中に安全牌がない場合には、降りるよりも攻めてしまったほうが良いです。
放銃のリスクは変わりませんが、アガリの確率を下げずに済みます。

無謀な攻めというのは、アガリには程遠い手牌にも関わらず攻めることです。
または、テンパイしていたとしても1,000~2,000点の安手といったケース。
放銃のリスクと、アガれたときのリターンが見合っていないのです。
こんな場合に押してはいけません。

放銃回避の方法

つづいて、放銃回避のポイントを3つお伝えします。

捨て牌から狙っている役を予測する

まずは、捨て牌から狙っている役を予測していきましょう。
あくまで傾向ですが、以下のような読みが可能です。

序盤にヤオチュー牌が切られる断ヤオ、平和狙い?
序盤に中張牌が切られる七対子、混全狙い?
1種類を除く数牌が切られる混一色、清一色狙い?

鳴いている他家の役読みは、もっと楽になります。
門前役でないことは明らかですし、刻子で揃えているか順子で揃えているかがわかるので、いずれか一方で構成する役を排除できます。

役を読む利点は、放銃した場合のリスクを計算できる点にあります。
狙ってする放銃はアリだとお伝えしましたが、「相手の点数がいくつになるかわからないのに放銃する」というのは危険すぎますよね。
役予測は、放銃したい場面でもしたくない場面でも役立ちます。

スジ読みで安全牌と危険牌を見分ける

次に、スジ読みです。

役読みでは、狙っている牌の大まかなエリアとアガリの点数を予測できました。
スジ読みでは、もっと具体的に、牌1つ1つの危険度がわかるようになります。
詳しくは別記事で紹介しているので、ここではかんたんに説明します。

安全牌読み表スジ4・5・6に対応する外側のスジは安全
片スジ1・2・3・7・8・9の対になるスジは安全
中スジ1・7/2・8/3・9に対応する内側のスジは安全
危険牌読み裏スジ「捨てられた牌の隣」のスジは危険
間4軒裏スジが2つ重なった場合は危険
またぎスジ捨てられた牌をまたぐスジは危険

スジ読みができれば、危険牌を避けながら手を進めるプレイも可能になります。

ただし、スジ読みの技術はリャンメン待ちでテンパイしているケースにしか通用しないため、過信し過ぎには注意が必要です。

配牌が悪いときはベタオリに向けた打ち方にシフト

「降りたくても降りられない」という事態を避けるには、他家がリーチする前に、降り方を考えておく必要があります。
極端な話ですが、配牌時点「この局は厳しい」と判断したら、ベタオリにシフトしてしまうのもアリです。

まず、親の現物を優先的に手元に残します。
つづいて、子2人の現物や、比較的安全牌になりやすい字牌を残していきます。

悪い放銃が少ない人は、押し引きの判断が絶妙です。
勝負を捨てる決断ができるかどうかで、戦績に大きな差が生まれることを知っておきましょう。

放銃率の目安

最後に、目標とするべき放銃率についてお伝えします。

理想の放銃率は10%前後

理想の放銃率は、10%前後です。
とはいえ10%は早々到達できる数字ではないので、まずは12~13%を目標に経験を積んでいきましょう。

放銃率が15%を上回ると高すぎです。
おそらく、おり打ちや無謀な場面での攻めなど、悪い放銃を含んでいるのではないでしょうか。

対局後には自身のプレイを見直し、改善できるところを探しましょう。
確認するポイントは、以下の4つです。
※2までの質問がイエスであれば、その後の項目は確認しなくてOKです

  1. あえて放銃したのか
  2. あえて放銃したとしたら、予想通りのマイナスで済んだか
  3. なぜ放銃してしまったのか
  4. 次同じ場面が出てきたら、どうやって放銃を回避するか

「強い人は放銃しない」は間違い

反対に、放銃率が10%を下回るようだと、守備に徹しすぎている危険性があります。
放縦を避けたくなるのは当然ですが、だからといって消極的になってしまえば、勝てる場面でも勝てません。

下記のポイントをチェックして、押し引きの判断基準を調整しましょう。

  1. 自分の手が高い時に降りていないか
  2. ダマテンの気配読みで降りを選んでいないか
  3. あえて放銃する場面で降りを選び、順位を下げてしまっていないか

大切なのは放銃率と和了率のバランス

放銃率を考える上で大切なのは、和了率とのバランスです。
「和了率-放銃率>10」になるのが、麻雀が強い人の比率だと言われています。

以下の4パターンを見てください。

和了率放銃率和了率-放銃率
和了率も放銃率も低い20~21%11~12%8~10
和了率も放銃率も高い23~24%14~15%8~10
和了率が高く放銃率が低い23~24%11~12%11~13
和了率が低く放銃率が高い20~21%14~15%5~7

理想的な数値は、「和了率23~24%・放銃率11~12%」のバランスです。
4パターンの中で唯一、10を上回っていますね。

注目するべきは、いくら放銃率を下げても、和了率まで低いようなら意味がないということです。
自分が放銃せずとも、ツモアガリされれば点数は減っていきますよね。
自分のアガリで点数を稼げない分、高和了高放銃型よりも負けやすい傾向にあります。

放銃率を改善するときには、和了率と合わせて見直しを図りましょう。

意図しない放銃を避けて勝率を上げよう

放銃とは、自分が捨てた牌で他家がアガってしまうことです。
アガリ点数をすべて自分で負担しなければいけなくなるので、高い手に対する放縦は避けたいところ。
役予測や危険牌読みの技術を磨いて、放縦を回避する術を身につけましょう。

しかし、いくら麻雀が強い人でも、放銃をゼロにするのは無理な話ですし、最終的な点数で勝つためにあえて放銃するケースもあります。

大切なのは、負けが確定してしまうような、決定的な放銃をしないことです。
放銃してしまった場合には、それが良い放銃だったのか悪い放銃だったのかを考え、悪い放銃だけを減らすよう改善策を練ることです。