責任払い(パオ)とは?ルールや適用される役を徹底解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 責任払いとは何か知りたい
  • どのような場面で責任払いが発生するのか知りたい
  • ネット麻雀や競技麻雀でも採用されているのか知りたい

上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀の罰則のひとつ「責任払い(パオ)」についてお伝えしていきます。

「リーチ後の打牌にも適用される?」「チップの支払いも責任払いになる?」といった細かな疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。

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責任払いとは

責任払いとは、パオとも呼ばれる麻雀における罰則のひとつです。
パオは、「包則」もしくは「包」と表記します。

はじめに、

  • どのような場合に発生する罰則なのか
  • 発生させてしまうといくらの支払いが必要になるのか

について、解説していきます。

鳴きによって役を確定させてしまった場合に発生

責任払いとは、鳴きによって他家の役が確定した場合、鳴かせた人が責任を取って点数を支払うというルールです。

たとえば、白と中をポンしている他家がいるとき、發を捨ててポンされてしまえば、大三元が確定します。
この場合、發を捨てた人が責任払いの対象です。

もともとは「コンビ打ちによるイカサマができないように」と考えられた罰則でしたが、現在は放銃に近い考え方で残っているルールですね。
「あの人がアガったのは、あなたの捨てた牌で役が確定したからなので、責任をとって全額支払ってください」というわけです。

基本的には役満を確定させてしまったときに適用されますが、一部例外もあります。
対象の役については、後ほど解説していきます。

ツモかロンかで支払いの負担額が変わる

責任払いは、鳴きで役を揃えた人のアガリ方で、責任払い対象者の支払額が変わります。

  • ツモの場合は、全額支払い
  • ロンの場合は、放銃者と責任払い対象者で折半

です。

なお、責任払いが発生しても、鳴きで役を揃えた人以外がアガった場合には、支払義務を免れます。

「役が確定するかどうか」が重要

責任払いが発生するのは、鳴いた牌のみで役が確定している時です。

大三元で言えば、三元牌すべてが鳴かれていれば、その9枚のみで役が判断できます。
そのため、3種類めの三元牌を鳴かせてしまった人に、責任払いが適用されます。

しかし、白がポンされているときに、中を鳴かせてしまっても、責任払いの対象にはなりません。
たとえ、發が場に出ておらず、「中の鳴きで大三元が確定したように見えても」です。

そのため、4回鳴いても役が確定しないものには、責任払いは発生し得ないとも言えます。

責任払いは採用されていないこともある

責任払いはメジャーな罰則ですが、必ず採用されているわけではありません。

フリー雀荘や競技団体によって、責任払いの有無と、どこまでの役に責任払いを発生させるかの範囲は異なります。

フリーで打つ場合もセットで打つ場合も、事前にルールを確認しておくことが大切です。

一般的に採用される3つの責任払い

責任払いありの場合、大三元・大四喜・四槓子の3種類を対象にするのが一般的です。

いずれも役満なので、支払いは「親48,000点・子32,000点」です。
自分以外が放銃してくれた場合は半分の負担で済みますが、大打撃には変わりありませんね。

責任払いの成立タイミングを解説するので、覚えておきましょう。

大三元

大三元は、三元牌をすべて刻子もしくは槓子で揃えた場合に成立する役満です。

そのため、白發中のうち2種類を鳴いている人に、3種類めを鳴かせてしまうと責任払いが発生します。

大四喜

大四喜は、風牌をすべて刻子もしくは槓子で揃えた場合に成立する役満です。

そのため、東南西北のうち3種類を鳴いている人に、4種類めを鳴かせてしまうと責任払いが発生します。

四槓子

四槓子は、暗槓・明槓を問わず、槓子を4つ作ると成立する役満です。

そのため、3回カンをしている人に、4回めのカンをさせてしまうと責任払いが発生します。

責任払いの可能性がある役

つづいて、大三元・大四喜・四槓子ほどはメジャーでないものの、ルールによって責任払いの可能性がある役を3つ紹介します。

大三元・大四喜・四槓子の責任払いがある場合でも、ここで紹介するものは採用されない、というケースも多いです。
支払いの点数に関しても定義揺れがあるので、事前にルールを確認しておきましょう。

嶺上開花

嶺上開花とは、カンの際にツモった嶺上牌でアガると成立する1翻役です。

そのため、自分が捨てた牌をカンされて嶺上開花が成立してしまうと責任払いが発生します。
ただ、定義には揺れがあり、大明槓のあとに加槓や暗槓をして嶺上開花が成立した場合にも、責任払いが発生するケースがあります。

いずれにしても大明槓によって発生するため、嶺上開花の責任払いは「大明槓の責任払い」と呼ぶのが一般的です。

役満への放銃と違い、支払額がいくらになるかわからないのが、怖いところです。
放銃したのと同じ扱いになるので、嶺上開花だけではなく、複合した役全ての点数を負担します。

四連刻

四連刻は、同じ種類の数牌で数字が4連続になる刻子を揃えると成立するローカル役満です。

そのため、同色の数牌3つを鳴かれている状態で、揃うと4連続になってしまう牌をポンされると、責任払いの対象になります。
2・4・5と間が抜けている状態だと、四連刻の成立を見落としやすいので注意しましょう。

一色四順

一色四順は、同じ数字・同じ種類で作った順子が4つあるときに成立するローカル役満です。

そのため、同じ数字・同じ種類で作った順子を3つ鳴かれている状態で、同じ組み合わせの4つめをチーされると、責任払いの対象になります。

ネット麻雀における責任払い

ネット麻雀でも、責任払いが適用されるケースがあります。
一部にはなりますが、責任払いの採用状況を公開しますので、参考にしてください。

ジャンナビ責任払いはなし
雀魂大三元・大四喜の責任払いを採用
天鳳大三元・大四喜の責任払いを採用
麻雀格闘倶楽部大三元・大四喜・四槓子の責任払いを採用
Maru-Jan大三元・大四喜・四槓子の責任払いを採用

競技麻雀における責任払い

競技麻雀で責任払いを採用するかどうかは、団体によって差が大きいです。
代表的な競技麻雀のルールは、以下のようになっています。

最高位戦日本プロ麻雀協会責任払いはなし
日本プロ麻雀協会責任払いはなし
日本プロ麻雀連盟大三元・大四喜・四槓子の責任払いを採用
麻将連合大三元・大四喜の責任払いを採用
RMU責任払いはなし
Mリーグ大三元・大四喜・四槓子の責任払いを採用

責任払いに対するQ&A

最後に、責任払いに対するよくある質問にお答えします。

役満が複合した場合はどうなる?

責任払いが発生した役満とは別に、もうひとつ役満が成立した場合は、確定分のみ負担するのが一般的です。

たとえば、大三元の責任払いが成立しているとき、いざアガられてみると字一色も複合していたケース。
鳴かれた牌で確定できるのは大三元のみなので、大三元の点数だけ負担します。

ツモアガリ
  • 大三元の親48,000点・子32,000点を、1人で負担
  • 字一色の親48,000点・子32,000点を、3人で分割
ロンアガリ
  • 大三元の親48,000点・子32,000点を、責任払い対象者と放銃者で折半
  • 字一色の親48,000点・子32,000点を、放銃者1人で負担

リーチ後の打牌で鳴かれた場合はどうなる?

リーチ後に捨てた牌も、責任払いの対象です。

ツモ切りしかできず避けようがない場合でも、それによって役を確定させてしまえば、責任を取らなくてはいけません。

嶺上開花は避けるのが難しいですが、大三元・大四喜・四槓子に関しては、鳴きと河で危険度を判断できます。
責任払いの可能性が拭えない場面では、リーチはかけないほうが無難です。

チップの支払いはどうなる?

チップの支払いがどうなるかは、その場のルールによって変わります。

  • チップに関しても、責任払いの対象者が全額負担するのか
  • 責任払いは関係なく、ツモなら全員から・ロンなら放銃者から回収するのか

事前にルールを確認しておくと良いでしょう。

責任払いは放銃と同義

責任払いは、自分が捨てた牌によって他家の役を確定させてしまった場合に、責任を取って点数を負担する、というルールです。

ツモアガリだとしても、自分1人で支払わなければいけないので、和了前に起こる放銃とも言い換えられます。

とはいっても、対象となる役が少ないですし、鳴きで牌が晒されている分、放銃よりも避けやすいです。
今回紹介した6つの役の成立タイミングを覚えて、対策をしておきましょう。