麻雀の「嶺上開花(リンシャンカイホー)」とは?成立条件や注意点を徹底解説

この記事を読んでいるあなたは

  • 嶺上開花とは何かを知りたい
  • 嶺上開花の成立条件が知りたい
  • 嶺上開花がどんな役と複合するのか知りたい

上記のように考えているかもしれません。

この記事では、麻雀役のひとつである「嶺上開花(リンシャンカイホー)」についてお伝えしていきます。

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嶺上開花とは

嶺上開花は、麻雀の役のひとつです。
「嶺(みね)の上で咲く花」という美しい名前は、嶺上牌を使用してアガることから名付けられました。
麻雀アニメ「咲 -Saki-」の主人公の得意技としても知られています。

はじめに、嶺上開花の成立条件や点数、出現率について解説していきます。

嶺上牌でアガると成立する偶然役

嶺上開花は、嶺上牌がアガリ牌だった場合に成立する役です。

つまり、テンパイ状態でカンをし、引いてきた嶺上牌でツモ和了するという手順ですね。
面子や牌の種類に制限はなく、最低1つ槓子を含んでいれば成立の可能性があります。

カンは暗槓・明槓・加槓のいずれでも良く、槓子以外の面子で鳴いていても構いません。

嶺上開花のみでの和了も可能ですが、嶺上牌にどの牌が入っているかは引くまでわからないので、完全に運任せな役です。
一発やダブル立直と同じく、偶然役と呼ばれる役のひとつです。

点数

嶺上開花は、1翻役です。

牌の種類や待ちの形に制限がないため、符には幅が出ます。
アガリ方はツモと判断されるので、2符の加算です。
ただ、日本プロ麻雀連盟など競技麻雀のルールでは、ツモ符2符を認めていないため注意が必要です。

難易度の割に、点数が低い役ですね。

出現率

嶺上開花の出現率は、0.25%です。

非常に確率が低く、また狙って出せるものでもないため、過度に期待せず「付いたらラッキー」と考えるくらいが良いでしょう。

偶然役と比べたときの出現率は以下のとおりです。
同じ1翻の偶然役の中でも格段に出現率が低いことがわかります。

出現率飜数
嶺上開花0.25%1翻
一発10%1翻
河底撈魚0.75%1翻
海底摸月0.5%1翻
搶槓0.05%1翻
ダブル立直0.15%2翻
天和0.0003%役満
地和0.002%役満

嶺上開花と複合しない役

嶺上開花は、手牌に制限が少ないため多くの役と複合します。
暗槓であれば立直との複合も可能です。
ただし、槓子を最低1つは含む必要があることから、複合が起こり得ない役も存在します。

ここでは、嶺上開花と複合しない役を解説していきます。

順子系の役とは複合しない

嶺上開花と複合しない役の代表が、平和と二盃口です。

平和は、両面待ちでテンパイし、残りの3面子も順子で揃えられていることが成立条件。
そして、二盃口は、同じ並びの順子を2つ×2セット作ることが成立条件です。

いずれも4面子すべてが順子になるので、嶺上開花とは複合しません。

ただ、二盃口の下位互換役である一盃口なら嶺上開花とも複合します。

七対子・国士無双とは複合しない

嶺上開花は、七対子・国士無双とは複合しません。

理由は明白で、槓子を含まない構成だからです。
嶺上開花は4面子1雀頭型でないと成立しないと覚えておきましょう。

偶然役とは複合しない

嶺上開花は、基本的にほかの偶然役とは複合しません

唯一複合するのはダブル立直で、配牌時に刻子を含む4面子1雀頭が揃っている場合に複合が可能です。
ただ、ツモ牌でしかカンができない・待ちの形が変わるカンは認められないという条件を考えると現実的ではありません。

ほかの偶然役が成立しない理由は、以下のとおりです。

一発

一発の成立条件は、リーチ後1巡以内にツモもしくはロンでアガることです。
1巡の間に鳴きやカンが発生すると不成立になるため、嶺上開花とは複合しません。

河底撈魚

河底撈魚の成立条件は、局の一番最後の捨て牌でロン和了することです。
嶺上牌でアガるという条件とは同時に起こり得ないため、嶺上開花とは複合しません。

海底摸月

海底摸月の成立条件は、海底牌でツモ和了することです。
海底牌とは、王牌を除く牌山のうち一番最後の牌を指します。

海底牌の1つ前で暗槓または加槓をすると、嶺上牌がその局最後の牌になり、海底牌はツモられることのないまま終了します。
よって、海底摸月と嶺上開花は複合しません。

搶槓

槍槓の成立条件は、他家が加槓した牌でロン和了することです。
嶺上牌でアガるという条件とは同時に起こり得ないため、嶺上開花とは複合しません。

天和・地和

天和の成立条件は、自身が親のときに配牌時点で和了の形が出来上がっていること、地和の成立条件は、自身が子のときに第1ツモでアガることです。

カンをした時点で、天和・地和の条件から外れてしまうため、嶺上開花とは複合しません。
そもそも嶺上開花は通常役、天和・地和は役満なので、役の種類といった意味でも複合はありえません。

嶺上開花を狙う場面

嶺上開花は、狙って出す役ではありません

アガリ牌の種類が多い場合は狙ってみても良いですが、確率の上昇率はわずかですし、仮にアガれても1翻しかプラスされません。

三槓子を揃えたい、ドラを多く乗せたい、など嶺上開花以外の狙いがある場合に意識してみましょう。

嶺上開花の注意点

つづいて、嶺上開花の注意点について解説していきます。

明槓の槓ドラ

暗槓ではカン発生時に槓ドラをめくるのが一般的ですが、明槓は打牌後にめくるルールになっているケースがあります。
その場合、嶺上牌でアガると槓ドラが増えません。
打牌をしていないとみなされるためですね。

点数が変わってくるので、明槓での嶺上開花で槓ドラが増えるかどうかは確認しておきましょう。

抜きドラによる嶺上開花

三麻を抜きドラルールで遊ぶ場合、抜きドラの際にめくる嶺上牌でも嶺上開花が成立するケースがあります。
槓子が構成に含まれていなくても嶺上開花が成立する、唯一の手段です。

このルールを認めているかどうかは雀荘によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

大明槓の責任払い

他家の捨て牌を使ってカンをし、嶺上開花でアガった場合、打牌者に責任払いが発生するケースがあります。
これが、大明槓の責任払いです。

なお、大明槓後ツモった嶺上牌でさらにカンをし、再度ツモった嶺上牌でアガっても責任払いが発生します。
大三元の責任払いなどと違って回避するのが難しいですが、ルールとして覚えておきましょう。

嶺上開花をする人ではなく、他家が嶺上開花を使ってくる場合に注意したいことですね。

他家の槍槓

加槓で嶺上開花をおこなう場合に気をつけなければいけないのが、槍槓の存在です。

槍槓は、他家の加槓した牌がアガリ牌だった場合に成立する1翻役です。
嶺上開花を狙って加槓をした場合、カンが成立する前に槍槓でアガられるリスクがあるわけですね。

槍槓はロン和了の一種なので、加槓した人が支払いを負担しなければいけません。

嶺上開花と関わりが深いローカルルール

最後に、嶺上開花に関係するローカル役を4つ紹介します。
いずれも難易度が高くなかなか見られるものではありませんが、仲間内で麻雀を楽しむ場合には採用しても良いでしょう。

五筒開花

五筒開花は、五筒がアガリ牌の状態でカンをし、ツモってきた嶺上牌が五筒だった場合に成立するローカル役です。

五筒が花のような模様をしていることが名称の由来です。
五筒以外に制限はなく、手牌の種類や待ちの形、鳴きの有無も問いません。

飜数には幅がありますが、満貫以上とするのが一般的です。

連開花

連開花は、2連続でカンをし、2回目でツモった嶺上牌でアガると成立するローカル役です。
連槓開花、槓々和、二連開花などと呼ばれることもあります。

暗槓・明槓などカンの種類に制限はなく、2回目のカンを手牌の中から出しても構いません。
飜数は2翻です。

3連続カンで3翻役の三連開花、4連続カンで役満の四連開花、というローカル役もあります。

頭槓和

頭槓和は、親は配牌時に暗槓、子は第1ツモで暗槓をして、嶺上牌でツモ和了すると成立するローカル役です。
天和・地和の嶺上開花版と考えるとわかりやすいでしょう。

難易度の高さや成立条件の傾向から、役満として扱われるケースが多いです。

槓振り

槓振りは、他家がカン後に捨てた牌でロン和了すると成立するローカル役です。
嶺上牌をツモ切ったときのみ成立する、という厳しいルールになっているケースもあります。

翻数は1翻です。

嶺上開花は嶺上牌でアガったときに成立する1翻役

嶺上開花は、カンをしたときにめくる嶺上牌でアガると成立する偶然役。
難易度は非常に高いですが、飜数は1翻です。

狙って出せる役ではありませんが、テンパイ後にカンできるタイミングがあれば、試してみても良いでしょう。