この記事を読んでいるあなたは
- 三麻とはなにか知りたい
- 三麻のルールが知りたい
- 三麻で勝つための戦術が知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀の遊び方のひとつである「三麻」についてお伝えしていきます。
関西三麻、名古屋三麻など地域ごとの違いについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
三麻とは
三麻とは、3人で対戦する麻雀のことです。
もともとは、4人目の面子が揃わなかった際に、暇つぶしとして遊ばれていたルールだと言われています。
しかし、4人打ちとはまた違った楽しみ方ができる三麻は、いつの間にかメジャーな遊び方になり、オンライン麻雀やフリー雀荘でも取り入れられるようになっています。
特に関西では、四麻よりも三麻のほうが主流となってしまったほど。フリー雀荘を調べると、三麻専門店が数多くヒットします。
さて、そのように広まった三麻というゲーム形式。一体どのようにプレイするのでしょうか。
はじめに、三麻の遊び方やルール、四麻にはない魅力について、解説していきます。
萬子の2~8を抜いておこなう3人対戦
三麻は一般的に、萬子の2~8を抜いた27種108枚の牌を使用して対局します。
単純に人数が減る分、使用牌の枚数を減らす、という処置ですね。
国士無双は可能ですが、萬子の順子を使用する三色同順は成立しません。
席順としては、北家を使用せず、東南西の3箇所に座ってゲームを開始します。
当然対局数は3局まで。東風三麻であれば、最短3試合で決着がつくことになります。
また、チーがあると簡単にテンパイしてしまうため、鳴きはポン・カンのみとするのが一般的です。
回転が早く高い手が作りやすいのが魅力
三麻の魅力は、ゲームの回転が早いことと、高い手を作りやすいことです。
まず、プレイヤーが3人しか居ないため、単純にゲームにかかる時間が少なくなります。
同じ時間で何試合もできるうえ、自分のツモ番が回ってくるのも早いので、より勝負にのめり込めますよ。
そして、麻雀牌の種類が少ないので、役満クラスのアガリが頻繁にできるのも魅力です。
高得点での親番連荘や、箱下ギリギリでのオーラスからの逆転劇も夢ではありません。三麻には、四麻では味わえないロマンや快感があります。
雀荘によってさまざまなルールが存在
四麻も雀荘によってルールが違うケースがありますが、三麻はそれ以上に雀荘によるルールの振り幅が大きいです。
地域による違いもさることながら、同じ関東地区の三麻店でも勝手が違う、なんてことはよく起こります。
「雀荘が違えばルールも違う」くらいの気持ちで行くべきですね。
しかし、そこが三麻の面白いところでもあります。
同じ三麻であっても、戦略やゲームバランスが大きく異なるので、楽しみ方は無限大です。
三麻における北牌の扱い4パターン
三麻には北家がありません。
そこで問題となるのが、北牌の扱いです。
東南西北のうち、北牌だけ自風牌になりえないため、四麻と同じルールで遊ぶと必然的に全員の不要牌になってしまいます。
上記の理由から、三麻では北の扱いについて特別なルールが定められていることがほとんど。
しかし、どのルールが採用されるかは雀荘の取り決めによって幅があります
ここでは、三麻における北牌の扱い全4パターンを解説していきます。
常時ドラ
赤ドラと同じように、北牌を常時ドラとして扱うケースです。
手牌から抜くことはできませんが、複数枚揃えば面子として組み込むことができるので便利です。
抜きドラ
次が、抜きドラとして扱うケースです。
オーソドックスな三麻ルールで多く用いられる方法ですね。
手牌に北牌がある場合、「北(ペー)」と発音して牌を晒します。
抜き出された北牌は、手牌構成には関係がなくなるため、不足分の1枚をリンシャン牌からツモります。
晒した北牌1枚につき1翻が加算され、さらに手牌も4面子1雀頭フルで使えるため、翻数が跳ね上がるのが特徴です。
役牌
白發中と同じく、北を役牌として使うケースです。
華牌を使用する三麻だと、このルールを採用していることが多いですね。
刻子もしくは槓子としてしか使えませんが、河に切ることも鳴くこともできます。
客風牌
あまりメジャーではありませんが、稀に北牌を客風牌として扱うルールもあります。
客風牌とは、自風牌でも場風牌でもない風牌のことを指す言葉ですね。
つまり、四麻のルールと同じ扱いをする、ということです。
地域による三麻の違い
三麻には、地域ごとにメジャーなルールが異なります。
関東、関西、京都、名古屋の三麻スタイルを紹介するので、参考にしてください。
関東
東天紅(とうてんこう)、関東三麻、東京三麻などの名称で知られる三麻ルールです。
特徴は以下のとおり。
- 一局単位で戦う
- 精算は「1翻=1点」という特殊な点数計算でおこなう
- 「1・5・9・北」を抜きドラとして扱う
- 「1・5・9・北」1枚も引かないままアガると、特別ボーナス「カラス」が付く
関東三麻では、一局終了ごとに精算をおこないます。
半荘戦や東風戦のように区切りがないので、時間が許す限り、延々とプレイすることが可能です。
関西
大阪や兵庫など、関西地区で遊ばれているのが、関西三麻です。
特徴は以下のとおり。
- 「索子の5」と「筒子の5」計8枚を、赤ドラとして扱う
- 北を全員共通の役牌扱いにし、華牌と呼ばれる特殊牌を抜きドラとして加える
- 完全先付け・喰いタンなしの「ナシナシルール」
- 槓子を含んでいても七対子が成立可能
ドラの数が非常に多いので、基本的にドラを使って翻数を稼ぐゲームになります。
満貫より下の手になることは珍しく、点数の行き来が激しいのが特徴です。
京都
関西地区でありながら、独自の発展を遂げているのが京都三麻。別名「ポンリー」です。
地域別の三麻の中でも、かなり特殊な部類に入ります。
三麻経験者であってもルールに戸惑うことが多いでしょう。
特徴は以下のとおり。
- 局数ではなく、時間で区切る
- 萬子の2~8の代わりに、字牌をすべて除く
- ダマテンでアガることが禁じられており、鳴いていてもリーチをかけることができる
- 王牌を残さない
- 表ドラが存在しない
- アガった人が次の親になる
- 符計算をしない特殊な点数計算をおこなう
特に点数計算が特殊ですね。
符計算をせず、「鳴きありリーチアガリを1点/門前リーチアガリを2点」として、1翻増えるごとに倍にしていきます。
役満は15翻で計算するのが決まりです。
青天井計算で点数に上限がないため、散財には注意が必要です。
名古屋
愛知県名古屋市で発展したのが、名古屋三麻です。
定義はかんたんで、「2翻縛り」を採用していることただ一点。
2翻以上ないとアガれないので、リーチのみや喰いタンのみの、安手スピード勝負には持ち込めません。
その代わりに「オープンリーチ可」としている雀荘がほとんどです。
オープンリーチとは、手牌をすべて公開してかけるリーチのことです。
基本的にロンアガリは見込めませんが、ツモアガリできれば2翻がもらえます。
三麻で勝つコツ
三麻と四麻ではルールに大きな違いがあり、同じ戦略では勝てません。
どの地域の三麻を遊ぶ場合にも使えるコツを3つ紹介しますので、参考にしてください。
攻めの姿勢で挑む
三麻には、多面待ちになりやすい、他家のアガリ牌を引きやすい、という特徴があります。
牌の種類が7種類も減っているので、当然といえば当然ですね。
降りていても放銃してしまう場面というのはかなり多いです。
スジ読みも通用しない場合が多いので、守りより攻め重視の打ち方を心がけましょう。
「降りるときには現物、現物がないなら攻める」くらいで良いです。
高い手ができやすい三麻では、放銃のマイナスを取り返すのも比較的容易ですので、あまり深刻に考える必要はありません。
なるべく高い手を狙う
スピード勝負に持ち込むのも有効ですが、安手でばかりアガっていると、かんたんに逆転されてしまいます。
- より多くの役を含める
- ドラで翻を稼ぐ
- 清一色などの高難易度役も積極的に狙っていく
といったことを意識して、なるべく高い手を作っていきましょう。
先制リーチで牽制する
三麻のリーチは「牽制+1翻アップ+裏ドラ・一発の可能性大」で、メリットが大きいです。
テンパイ即リーを基本に、どんどん攻めていきましょう。
三麻とは地域ごとに違う発展を遂げた三人打ち麻雀
三麻とは、3人で遊べる麻雀ルールのことです。
地域によってさまざまな発展を遂げており、県をまたげば全く違うゲームになります。
どの地域のルールでも得点がインフレしやすいという特徴があるので、四麻で勝てないときの気分転換にもおすすめです。
麻雀アプリに取り入れられていることも多いですから、興味がある人はぜひプレイしてみてくださいね。