この記事を読んでいるあなたは
- 麻雀のスジとはなにか知りたい
- 安全牌と危険牌を見分けられるようになりたい
- スジを見るときの優先順位を知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、麻雀のスジについて、仕組みから読み方までお伝えしていきます。
スジを利用した攻撃・防御テクニックについても解説していきますので、麻雀の腕を上げたい人はぜひ参考にしてください。
麻雀の「スジ」とは
はじめに、スジの概要から説明します。
- スジとは何を指すのか
- スジの理解が必要なのはなぜか
について知りたい方は参考にしてください。
両面待ち牌のこと
麻雀における「スジ」とは、両面待ちの両側になる牌の関係、ラインのことです。
具体的には、「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」の3本を指します。
両面待ちになる場合の並びは以下の6パターンがあり、それを一直線上にまとめたものが、上記3本のスジです。
手牌 | 待ち牌 |
---|---|
2・3 | 1・4待ち |
5・6 | 4・7待ち |
3・4 | 2・5待ち |
6・7 | 5・8待ち |
4・5 | 3・6待ち |
8・9 | 6・9待ち |
それぞれ「イースーチー」「リャンウーパー」「サブローキュー」と3つずつセットで覚えましょう。
スジが分かれば「安全牌」と「危険牌」が読める
スジの仕組みを理解すれば、他家に振り込む危険を減らせます。
他家の河を見て、安全牌と危険牌が読めるようになるからです。
これを「スジ読み」と呼びます。
スジ読みで重要なのが、フリテンの理解です。
フリテンとは、「待ち牌をいずれか1種類でも捨てた場合、すべての待ち牌において、ロンアガリ禁止」というルールです。
これを利用して、「他家の河に4がある→1でロンしたらフリテン→1は捨てても大丈夫」というように考えます。
ただし、スジ読みは両面待ちテンパイの待ち牌を避けるテクニックですから、単騎や辺張など、両面以外の待ちには通用しません。
いくらスジが読めるようになっても、現物との間には越えられない壁がありますから、スジだけを盲信しないように注意しましょう。
また、萬子なら萬子、索子なら索子と、同色の牌でしかスジ読みは通用しません。
安全牌のスジ読み3パターン
ここからは、具体的なスジ読みの技術をお伝えしていきます。
まずは、安全牌を読む3つのパターンです。
表スジ
表スジとは、数牌の「4・5・6」に対する外側のスジのことを指します。
「スジの中央の牌が捨てられた際に、両側の牌2枚は安全」という考え方です。
他家の河に「萬子の4」がある場合、「萬子の1」と「萬子の7」ではロンされません。
表スジは全部で3パターン、1種類の牌を見るだけで2種類の安全牌がわかるのが特徴です。
捨て牌 | 表スジ=安全牌 |
---|---|
4 | 1・7 |
5 | 2・8 |
6 | 3・9 |
中スジ
中スジとは、数牌の「1・7」「2・8」「3・9」に対する内側のスジのことを指します。
表スジと反対の考え方ですね。
他家の河に「萬子の1」と「萬子の7」が捨ある場合、「萬子の4」ではロンされません。
捨て牌 | 中スジ=安全牌 |
---|---|
1と7の両方 | 4 |
2と8の両方 | 5 |
3と9の両方 | 6 |
表スジとは違って、2種類の牌が捨てられている事が前提ですので、注意しましょう。
「萬子の1」が捨てられていても、「萬子の4」でのロンはあり得ます。
「5・6」で張っている場合は、1を捨てていてもフリテンにならないためです。
片スジ
片スジとは、数牌の「1・2・3・7・8・9」それぞれの対になるスジのことを指します。
「中スジ読みの片側しか判明していない状態」とも言えます。
他家の河に「萬子の1」が捨てられていたら、「萬子の4」は比較的安全な牌です。
「4・5・6」の順子狙いはあり得ますが、「2・3・4」の線はなくなります。
何も考えずに牌を捨てるよりは、振り込みの確率が低いと予測できます。
片スジは、以下の6パターンがあります。
捨て牌 | 片スジ=闇雲に捨てるよりは安全な牌 |
---|---|
1 | 4 |
2 | 5 |
3 | 6 |
7 | 4 |
8 | 5 |
9 | 6 |
危険牌のスジ読み5パターン
つづいて、危険牌の見分け方も紹介します。
安全牌は捨てても良い牌を見つけるテクニックでしたが、こちらはロンされそうな牌を見抜くテクニックです。
全部で5パターンあるので、覚えておきましょう。
裏スジ
裏スジとは、捨て牌の隣の牌に対するスジのことです。
「萬子の1」が捨てられていた場合は、「萬子の2」に対応するスジが裏スジです。つまり、萬子の2と5ですね。
数字の組み合わせは、以下を参考にしてください。
捨て牌 | 裏スジ=危険牌 |
---|---|
1 | 2・5 |
2 | 3・6 |
3 | 4・7 |
4 | 5・8 |
5 | 1・4・6・9 |
6 | 2・5 |
7 | 3・6 |
8 | 4・7 |
9 | 5・8 |
裏スジが危険な理由は、2つです。
- 順子を揃えるとき待ち牌になりやすいから
- 間張から両面へ変更した際の待ち牌だから
それぞれ例を挙げて説明します。
裏スジは順子を揃えるとき待ち牌になりやすい
たとえば、手牌に「萬子の2・3・5」の並びがあったとします。
1か4が来れば、順子が揃う手牌です。
5を使うには、もう1枚5が来て雀頭にするか、4が来て「3・4・5」の順子にするかの2パターン。雀頭がすでにできているのならば、完全に要らない牌なので、5を河に捨てますよね。
そして、他の面子が揃ってテンパイした場合、5の裏スジである「1・4」が待ち牌になる、という理屈です。
裏スジは間張から両面へ変更した際の待ち牌
麻雀では、リーチをかけていない限りテンパイ後も手牌の交換が可能です。
一番効率の良い待ちは両面待ちなので、多くのプレイヤーが両面待ちへの変更を目論みます。
そして、間張待ちから両面待ちに変更した際の待ち牌が、裏スジとかぶっているのです。
具体的な流れは以下のとおり。
- 手牌の並びは「6・8」、「7待ち」でテンパイ
- 5をツモ
- 8を捨てて、「4・7待ち」に変更
間4軒
間4軒とは、裏スジが2つ重なった牌のことです。
裏スジの表を見るとわかるのですが、1に対する裏スジと6に対する裏スジは、同じ結果になっています。
つまり、「危険牌である裏スジが重なっている、つまり危険性も2倍」という考え方ですね。
間4軒は全部で4パターンあります。
捨て牌 | 間4軒 |
---|---|
1と6の両方 | 2・5 |
2と7の両方 | 3・6 |
3と8の両方 | 4・7 |
4と9の両方 | 5・8 |
捨て牌の間が4つ空いていることから、「間4軒」と呼ばれています。
またぎスジ
またぎスジとは、捨て牌をまたぐスジのことを指します。
たとえば、捨て牌が「萬子の4」だった場合、またぎスジは「萬子の2・5」と「萬子の3・6」です。
捨て牌 | またぎスジ |
---|---|
2 | 1・4 |
3 | 1・4と2・5 |
4 | 2・5と3・6 |
5 | 3・6と4・7 |
6 | 4・7と5・8 |
7 | 5・8と6・9 |
8 | 6・9 |
2と8に対してのまたぎスジは1本、3~7に対してのまたぎスジは2本というように、危険牌の数が変わってきます。
また、1と9にはまたぎスジはありません。
またぎスジが危険と言われる理由は、対子を崩して両面待ちを作った場合に待ち牌になるスジだからです。
- 「萬子の3・3・4」の並びが揃う
- 「3・3」で雀頭にもできるし、「3・4」で両面待ちにもできるため、とっておく
- 他の面子が揃い、雀頭もできた
- 3を捨てて、「2・5待ち」でテンパイ
といった具合です。
上記の例でも、局の序盤で3が切られた場合、「2・3・4」もしくは「3・4・5」の面子が完成したと考えるのが自然です。
つまり、序盤のまたぎスジはそれほど危険性が高くないということですね。
局の中盤から終盤にかけて注目したいのが、またぎスジです。
暗刻スジ
暗刻スジとは、その名の通り、自身が暗刻で持っている牌のスジのことを指します。
つまり、鳴かずに揃えた刻子のスジですね。
自身が「萬子の4」の暗刻を持っているとしたら、「萬子の1と4」「萬子の7と4」が暗刻スジ=危険牌です。
麻雀の牌は各種4枚。そのうちの3枚を1人が持っていたら、他家がその牌を手に入れる確率は減りますよね。
しかし、「場に出ていないから引けるだろう」と思って、暗刻牌を含んでテンパイしているケースは十分あり得ます。
これが、暗刻スジが危険牌とされる理由です。
ドラスジ
ドラスジとは、ドラを含むスジのことです。
ドラ付近の数牌を持っている場合、多くのプレイヤーは捨てずに持っておきます。1枚つくだけで1翻プラスされるドラは、誰もが貴重とするからですね。
結果、「ドラを含む順子で両面待ちにする可能性は高い=ドラスジは危険牌」という方程式が成り立ちます。
スジ読みの優先順位
スジ読みの優先順位は、
- 表スジ・中スジ
- 間4軒
- 裏スジ・またぎスジ
- 片スジ
まずは、表スジ・中スジを優先に見て、安全牌を調べます。
他の牌のスジを読んだときに危険牌となっていても、表スジ・中スジとかぶっていれば、安全牌判定です。
そして、安全牌判定の一種であっても、片スジの優先度は低め。危険牌と片スジがかぶった場合には、危険牌読みを優先しましょう。
また、裏スジとまたぎスジは、局の序盤か終盤かによって見方が変わってきます。
一般的に言われるのは、「序盤の裏スジ、終盤のまたぎスジ」です。
とはいえ、最後まで裏スジが待ち牌になっているケースも多いですから、場の全体を見て判断してください。
スジを利用した高度なテクニック
最後に、スジ読みを利用した麻雀テクニックを2つ紹介します。
自身が使うためにも、他のプレイヤーの目論見を見抜くためにも、ぜひ参考にしてください。
攻撃:スジ引っ掛け
スジ引っ掛けとは、安全牌を待ち牌にして、ロンアガリするテクニックです。
「引っ掛け」「引っ掛けリーチ」などとも呼ばれます。
前もって欲しい牌の表スジもしくは中スジを打牌しておき、両面以外の待ちでテンパイします。
「萬子の3・9」を捨てておいて、「萬子の6」待ちでテンパイ、という動きです。
リーチ宣言よりも前にスジを捨てるのがポイントです。
リーチ後では、あまり引っ掛けになりません。
ちなみに、リーチ宣言牌でスジ引っ掛けをおこなうことを「もろ引っ掛け」と言います。
こちらも有効な手ですが、雀荘によってはマナーとして禁止していることもあるので、注意しましょう。
防御:合わせスジ打ち
合わせスジ打ちとは、合わせ打ちとスジ打ちを合わせたテクニックです。
合わせ打ちは、左のプレイヤーが捨てた牌と同じ牌を捨てて、振り込みを防ぐテクニック。それを応用して、左のプレイヤーが捨てた牌の表スジ(もしくは中スジ)を捨てます。
テンパイ者が両面待ちでなければ成り立たない理論ではありますが、ひとつの指標として覚えておくと良いでしょう。
麻雀のスジを理解してワンランク上を目指そう
麻雀のスジとは、両面待ちでテンパイしたときの待ち牌を、一直線上につなげたラインのことです。
「1・4・7」「2・5・8」「3・6・9」の3本があり、スジを理解することで、他家に振り込まないプレイングができるようになります。
「オリたいけれど、現物がない」というときに使えますので、ぜひ覚えておきましょう。